毎日オンライン英会話を続けているのに、
スピーキングだけが、まったく伸びている気がしない。
「日本人はスピーキングが苦手なんだから、
リーディング・リスニング・ライティングで点数を稼げばいい」
「留学しても、授業で話せなくてもレポートで何とかなる」
TOEFLやIELTS対策をしていると、
一度はこうした“もっともらしい言い訳”を聞いたことがあるはずです。
「毎日英会話、正直きついし…
スピーキングは捨てて、他で点数を取りに行くのもアリじゃない?」
私自身、まさにこの考えに本気で傾きかけた時期がありました。
それでも結果的に、私は毎日英会話を続け、
TOEFL / IELTSのスコアを取り、留学を実現しました。
そして今、はっきり言えます。
「あのときスピーキングから逃げなくて、本当によかった」
この記事では、
なぜ毎日英会話をしてもスピーキングが伸びないのか
そして、それでも続ける価値があった理由を、実体験ベースで正直に書きます。
なぜ「毎日英会話」をしてもスピーキングは伸びないのか
多くの人が勘違いしているのは、
「毎日話せば、自然に話せるようになる」という発想です。
現実は違います。
話した量 ≠ スピーキング力の向上
特にTOEFLやIELTSでは、
- 話す内容に「筋」が通っているか
- 語彙が中学生レベルの決まり文句で止まっていないか
- 文法(時制・三単現など)が安定しているか
といった「評価される話し方」が明確に存在します。
この前提を理解しないまま毎日英会話を続けると、
ただ口を動かしているだけの状態に陥りやすいのです。
TOEFL・IELTS対策で私が実際につまずいたポイント
当時の私は、「毎日やっている」という事実に安心していました。
しかし今振り返ると、
伸びなくて当然の状態でした。
- 語彙を「知っている」だけで、会話で自然に使えていなかった
- スピーキングに慣れておらず、口癖や低レベル表現に逃げていた
- アウトプット後の反省が浅く、同じ質問で同じミスを繰り返していた
特にきつかったのは、
「話しているのに、点数がまったく伸びない」
「沈黙が怖くて、頭が真っ白になる」
という感覚です。
モチベーションはありました。
「何としても点数を取らなければならない」という焦りもありました。
それでも期間が足りず、
もっと早く、正しい形でスピーキング対策をしておくべきだった
と、留学後に強く感じました。
毎日英会話が「練習」ではなく「プレイ」になっていた
一番の問題は、
毎日の英会話が「練習」ではなく「その場しのぎのプレイ」になっていたことです。
・質問を聞いて、その場で適当に答える
・何が悪かったか分からないまま次に進む
・次回も同じ質問で同じ失敗をする
特に、自分に馴染みのないトピックが出た瞬間、
「何も言えない沈黙」が怖くて、パニックになる
今思えば、PDCAが完全に止まっていたのが最大の原因でした。
それでも私が毎日英会話を続けた理由
それでも私がやめなかった理由は、根性論ではありません。
- TOEFL / IELTSの点数を取らなければ留学できなかった
- Sprintなど、逃げ道のない仕組みがあった
- ここで逃げたら、留学後にもっと苦しむと分かっていた
実際、続けていなければ、
今のレベルの大学院にも、今のキャリアにも辿り着いていません。
英語力は、人生の選択肢を確実に広げました。
スピーキングが伸び始めた転換点
転換点は、とても地味でした。
- 語彙を「知っている」から「使える」まで落とし込んだ
- 話す内容を事前に構成する癖をつけた
- 同じ質問に、前回より良い答えを用意するようにした
派手なテクニックはありません。
当たり前のことを、当たり前にやっただけです。
毎日英会話で伸びない人へ伝えたい結論
毎日英会話をしてもスピーキングが伸びないからといって、
あなたがダメなわけではありません。
多くの場合、伸びていなくて当然の段階にいるだけです。
留学したら、英会話がすべてです。
日本にいるうちに、できるだけ早く着手すべきです。
やめる=失敗ではありません。
でも、正しい方向で続ける覚悟が、英語力を本当に伸ばします。
ここまで読んで、
「スピーキングが伸びないのは、自分がダメだからではない」
と少しでも感じてもらえたなら、次に考えるべきことがあります。
それは、それでも今、自分は英会話を続けるべきフェーズにいるのかという判断です。
感情ではなく、状況と目的から整理したい人は、
こちらのチェックリストを使って一度立ち止まってみてください。
👉 毎日英会話は続けるべき?やめるべき?迷ったときの判断チェックリスト【社会人向け】

