「ネイティブの英語が速すぎて全く聞き取れない」「ニュース英語に挑戦したいけれど、難しすぎて挫折した」そんな悩みを持っていませんか?
英語学習を始めたばかりの方にとって、CNNやBBCといった海外ニュースは非常にハードルが高いものです。しかし、リスニング力を効率よく、かつ確実に伸ばしたいのであれば、避けては通れないのがボイス・オブ・アメリカ(Voice of America / VOA)の存在です。
VOAは、英語学習者のために特別に調整された英語ニュースを提供しており、世界中の学習者が「バイブル」として活用しています。この記事では、プロのライターが「ボイス・オブ・アメリカ リスニング」をテーマに、初心者でも失敗しない選び方、おすすめ教材、具体的な学習ステップまでまとめて解説します。
読み終える頃には、あなたに合うリスニング教材が見つかり、今日から迷わず学習を始められるはずです。
自分にぴったりのVOA教材・アプリの選び方

VOAには、公式サイト・アプリ・YouTube・ポッドキャストなど選択肢がたくさんあります。先に「選ぶ基準」を決めておくと、レベル違いで挫折する確率が一気に下がります。ここでは、失敗しないための3つの選定基準を整理します。
VOAのコンテンツは膨大です。何となく選んでしまうと「自分のレベルに合わなくて挫折する」という結果を招きかねません。まずは、失敗しないためのポイントを確認しましょう。
1. 「Learning English」レベルを確認する
VOAには、通常のニュース(ネイティブ向け)と、学習者向けのVOA Learning Englishがあります。初心者が選ぶべきは、間違いなく後者です。Learning English内でも、難易度が段階的に分かれています。
- レベル1(Beginner):非常にゆっくりとしたスピードで、基本的な単語のみを使用。
- レベル2(Intermediate):少しスピードが上がり、文法や語彙も豊富になる。
- レベル3(Advanced):自然なスピードに近く、長文のリスニング訓練に最適。
まずはレベル1から始め、8割以上理解できると感じたらレベルを上げるのが鉄則です。
2. 学習スタイル(場所と時間)に合わせる
リスニング学習は「継続」が命です。あなたの生活リズムに合ったツールを選びましょう。
- 机に座って集中したい場合:PCサイトやYouTubeがおすすめ。スクリプトを確認しながら精読・精聴ができます。
- 通勤・通学中(スキマ時間)の場合:アプリやポッドキャストが最適。画面を見ずに耳だけで学習できる環境を整えましょう。
3. スクリプト(英文)がすぐに確認できるか
初心者のうちは「聞き流し」だけでは効果が薄くなりがちです。重要なのは、聞き取れなかった音を文字で確認すること。そのため、音声とスクリプトがセットになっているツールを選ぶのが必須条件になります。
VOAリスニングにおすすめの教材・ツール5選

ここでは、VOA関連の中でも「使いやすさ」と「学習効果」を両立しやすいツールを5つに絞って紹介します。どれも基本は無料で始められるので、まずは1つに決めて習慣化するのがコツです。あなたの学習スタイルに合うものを選んでください。
数あるVOA関連ツールの中から、特に使い勝手が良く学習効果が高いものを厳選してご紹介します。
1. VOA Learning English 公式サイト
世界中の学習者が利用する王道のツールです。すべての基本がここに詰まっています。
- 特徴:毎日更新されるニュースがレベル別に整理されています。音声とテキストの配置が分かりやすく、読みながら聞くスタイルに最適です。
- メリット:完全無料で利用可能。語彙リストや練習問題付きの記事もあり、自習用教材として完成度が高いです。
- デメリット:英語インターフェースなので、慣れるまでサイト内の移動に少し時間がかかる場合があります。
2. VOA公式モバイルアプリ(iOS / Android)
スマートフォンで、いつでもどこでもVOAに触れられるツールです。
- 特徴:最新ニュースをプッシュ通知で受け取れます。オフライン再生機能があるのも便利です。
- メリット:移動中の学習に最適。再生速度の変更が簡単で、聞き取れるスピードに合わせられます。
- デメリット:広告が表示されることがあり、集中が切れる場面もあります。
3. YouTubeチャンネル「VOA Learning English」
視覚情報と一緒に学びたい方に向いています。
- 特徴:字幕が大きく表示される動画が多く、ニュース以外の短い解説動画も充実しています。
- メリット:口の動きが見えるため、発音練習にも役立ちます。
- デメリット:関連動画に流されやすく、学習時間が削られるリスクがあります。
4. VOA Learning English ポッドキャスト
Apple PodcastやSpotifyなどで配信されている音声コンテンツです。
- 特徴:「As It Is」や「Science in the News」などの人気番組を定期購読できます。
- メリット:画面を見なくてよいので、家事や散歩をしながらでも続けやすいです。
- デメリット:スクリプトを別途公式サイトで探す手間がかかる場合があります。
5. 第三者提供のVOA学習専用アプリ
公式以外にも、VOA素材を学習用に加工した日本語対応アプリがあります。
- 特徴:辞書機能の内蔵や、日本語訳付きなど、初心者向けに工夫されたものが多いです。
- メリット:英語だけのサイトに不安がある方でも始めやすい設計。ワンタップ辞書が便利です。
- デメリット:一部機能が有料(サブスク)である場合が多いです。
リスニングツールの比較表

「自分はどれを選べばいい?」と迷ったら、一覧で比較するのが最短です。ポイントは、スクリプトの確認しやすさと続けやすさ。あなたの生活の中で「一番続く形」を優先してください。
| ツール名 | 主な対象 | スクリプトの有無 | 日本語対応 | オフライン再生 | コスト |
|---|---|---|---|---|---|
| 公式サイト | じっくり派 | あり(完全) | なし(英語のみ) | 不可 | 無料 |
| 公式アプリ | スキマ時間派 | あり | なし | 可能 | 無料 |
| YouTube | 視覚重視派 | あり(字幕) | 自動翻訳のみ | 不可(Premiumは可) | 無料 |
| ポッドキャスト | ながら聴き派 | 別途確認が必要 | なし | 可能 | 無料 |
| 学習専用アプリ | 初心者・効率派 | あり(日本語訳付) | あり(日本語設定可) | 可能(有料版) | 一部有料 |
リスニング力を最大限に引き出す具体的ステップ

VOAは素材として優秀ですが、伸びるかどうかは「やり方」で決まります。ここでは、初心者でも再現しやすい学習プロセスを3ステップに整理しました。ポイントは、音→文字→音の順でギャップを埋めることです。
ただ聴いているだけでは、英語力はなかなか伸びません。VOAという素材をどう使うか、学習の流れを押さえましょう。
まずはスクリプトを見ずに2〜3回聴きます。細部は気にせず、「何の話題か(政治・科学・スポーツなど)」という大枠をつかむことに集中してください。ここで全体の雰囲気をつかむと、次の理解が速くなります。
次にスクリプトを読み、分からない単語や文法を確認して内容を完全に理解します。ここが一番重要で、「意味の分からない音」を「意味のある言葉」に変換する工程です。
スクリプトを見ながら音声に合わせて発音(オーバーラッピング)し、その後スクリプトなしで追いかけて発音(シャドーイング)します。VOAは発音がクリアなので、リズム・イントネーション・リンキングを真似る練習に最適です。私は「短い音源を毎日1本だけやり切る」形にしてから、継続がかなり安定しました。
リスニング学習に関するよくある質問

「CNNとどっちが先?」「毎日どれくらい?」など、始める前に迷いやすいポイントをまとめました。ここを先に押さえておくと、学習がブレにくくなります。疑問を解消して、気持ちよくスタートしましょう。
- Q:VOAとCNN、どちらを先にやるべきですか?
-
A:まずはVOAがおすすめです。
CNNはネイティブの自然なスピードで話され、語彙も難しめです。まずは語彙制限があるVOA Learning Englishで「聞き取れる喜び」を作り、自信がついてからCNNへ進むと挫折しにくくなります。 - Q:毎日どれくらいの時間聞けば効果が出ますか?
-
A:短くても「毎日」が重要です。
1日3時間やって1週間休むより、毎日15分のほうがリスニング脳は作られやすいです。まずは1日1本(5分程度)を「理解して言える」状態まで仕上げるのがおすすめです。 - Q:スピードが遅すぎて逆に眠くなってしまいます。
-
A:「Standard English」への移行、または再生速度UPが効果的です。
Learning Englishのレベル3が楽に感じるなら、次の段階へ進むサインです。再生速度を1.2倍〜1.5倍にして負荷をかけるのも良いトレーニングになります。 - Q:スクリプトを見ても単語が分かりません。
-
A:レベル設定が合っていない可能性があります。
まずはレベル1のやさしい記事から始めましょう。基礎単語帳を1冊仕上げるのと並行しつつ、最も簡単な記事で「理解できる」経験を積むのが近道です。 - Q:アメリカ英語しか学べませんか?
-
A:基本はアメリカ英語ですが、基礎作りには十分です。
VOAはアメリカの放送なので発音はアメリカ英語が中心です。ただ、標準的で教材も豊富なため、基礎を固めるには最適です。アメリカ英語が聞き取れるようになると、他の英語アクセントへの適応も速くなります。
専門用語のやさしい解説
リスニング学習では、用語の意味が分からないだけで手が止まることがあります。ここでは、よく出てくる言葉を最低限だけ、やさしく整理します。意味が分かるだけで、学習の迷いが減ります。

リスニング学習を始めると、よく耳にする用語についても簡単に解説しておきます。
- スクリプト:音声を文字に起こした「台本」。答え合わせに不可欠です。
- リンキング:単語同士が繋がって聞こえる現象(例:Get upが「ゲラップ」のように聞こえる)。
- 精聴(せいちょう):一字一句を漏らさず聞き取ろうとする学習法です。
- 多聴(たちょう):細部は気にせず、大量の英語を浴びるように聴く学習法。初心者のうちは精聴を重視しましょう。
世界が広がる瞬間を体験するために

VOAでニュースが「聞こえた」と感じる瞬間は、英語学習の大きな転機になります。最新の科学ニュースや異国の文化が、翻訳を介さずに入ってくる感覚は想像以上に刺激的です。最後に、学習を続ける背中を押すメッセージをまとめます。
ボイス・オブ・アメリカを使ったリスニング学習は、単なる勉強以上の価値があります。最新の科学ニュース、異国の文化、歴史的な事件……。それらを英語という道具を使って理解できたとき、あなたの世界は驚くほど広く、鮮やかになります。
ネイティブの速い英語に圧倒される日々は、今日で終わりにしましょう。VOAという最高のパートナーを味方につければ、数ヶ月後のあなたは、ニュースを聴きながら深く頷いているはずです。
まずは今日、VOA Learning Englishの公式サイトを開き、一番上の記事を1回聴くことから始めてください。その小さな一歩が、未来を切り拓く鍵になります。
さあ、今すぐヘッドフォンを手に取って、新しい世界への扉を叩いてみましょう。
