「英語のリスニング力を上げたいけれど、どのサイトを使えばいいのかわからない」
「無料で練習できるサイトはたくさんあるけれど、自分のレベルに合っているのか不安」
「毎日聞いているのに、一向に聞き取れるようにならない……」
そんな悩みをお持ちではありませんか?インターネット上には、英語学習のためのリスニング練習サイトが溢れています。しかし、ただ闇雲に音声を聞き流しているだけでは、リスニング力はなかなか向上しません。 リスニング力を飛躍的に高めるためには、自分の現在のレベルに合ったサイトを選び、正しいトレーニング順序で取り組むことが不可欠です。
この記事では、数あるリスニング練習サイトの中から「本当に効果が出るもの」を厳選してご紹介します。初心者がつまずきやすいポイントをしっかりカバーし、今日から実践できる具体的な練習法まで、ボリュームたっぷりで解説します。
なお、私自身も最初は無料サイトを渡り歩いて遠回りしましたが、最終的に1〜2サイトに絞って回し続けたときに伸びを実感しやすくなりました。
この記事を読み終える頃には、あなたにとって最適な練習パートナー(サイト)が見つかり、英語が「雑音」ではなく「意味のある言葉」として耳に飛び込んでくる未来への第一歩を踏み出せているはずです。
挫折を防ぐ!リスニング練習サイトの正しい選び方

リスニング学習で最も多い失敗は、難しすぎるサイトを選んで数日で嫌になってしまうことです。ここでは、サイト選びで迷わないための基準を整理します。最初に押さえるべきポイントだけを押さえれば、遠回りを大きく減らせます。
1. 自分のレベル(CEFRなど)に合っているか
英語のレベル指標であるCEFR(セファール)は、A1(初級)からC2(上級)まで段階があります。多くのサイトはこの指標を基準にコンテンツを作成しています。
- 初級者(A1-A2): 1分以内の短い音声、日常会話、ゆっくりとした速度
- 中級者(B1-B2): 3〜5分程度のニュース、少し速めの自然なスピード
- 上級者(C1-C2): 10分以上の議論、専門的な内容、容赦ないネイティブスピード
「8割くらいは理解できる」と感じるレベルのサイトを選ぶのが、学習効率が良いとされています。
2. スクリプト(英文)と日本語訳があるか
聞き取れなかった箇所をそのままにしていませんか?リスニング上達の鍵は、「聞き取れなかった原因」を特定することです。
- スクリプト: 自分が聞き取った音と、実際の英文を照らし合わせるために必須
- 日本語訳: 単語だけでなく文全体の意味理解を確認するのに役立つ
この2つが揃っていないサイトは、初心者にはおすすめできません。
3. 音声の速度調整機能があるか
ネイティブのスピードは、初心者には速すぎて音が繋がって聞こえることがよくあります。速度を落として音のつながりを確認し、慣れたら速度を上げるのが王道です。
- 0.75倍速: 音の繋がりをゆっくり確認したい時に便利
- 1.25倍速: 耳を速いスピードに慣れさせる負荷トレーニングに最適
再生速度を自由に変えられるサイトやアプリを選ぶことで、その日の体調や学習目的に合わせた練習が可能になります。
4. 興味が持てるコンテンツか
「毎日練習する」ために最も大切なのは、内容が面白いかどうかです。ビジネスに興味があるならニュース系、音楽が好きなら歌詞クイズ系、知的好奇心を満たしたいなら教育系など、自分の好みに合わせたジャンルを選びましょう。
目的・レベル別 リスニング練習におすすめのサイト15選

ここからは、目的やレベルに合わせて選びやすいサイトを15個紹介します。各サイトの特徴だけでなく、向いている人のタイプまで整理します。気になるものを1〜2つ選び、まずは1週間だけでも回してみてください。
1. BBC Learning English(6 Minute English)
イギリスの公共放送BBCが運営する、世界的に有名な英語学習サイトです。特に「6 Minute English」は、リスニング練習の王道として人気があります。
- 特徴: 2人のスピーカーがトピックについて6分間対話する形式
- メリット: イギリス英語に慣れられる/語彙解説が充実/教養も深まる
- デメリット: 全編英語のため、完全な初心者は操作や解説の理解が難しい場合がある
- おすすめの人: 中級を目指す初級者〜中級者/イギリス英語が好きな人
2. VOA Learning English
アメリカの国営放送が提供する学習者向けサイトです。「Special English」として、あえてゆっくり読むニュースが有名です。
- 特徴: 通常の1/3程度の速度で読まれるニュース動画や記事が豊富。使われる単語も制限されている
- メリット: アメリカ英語の標準的な発音が学べる/時事ニュースに詳しくなれる
- デメリット: 慣れると「遅すぎて眠くなる」と感じることがある
- おすすめの人: ニュースを英語で理解したい初級者/アメリカ英語を学びたい人
3. News in Levels
同じニュースを「3つのレベル」で提供しているユニークなサイトです。内容が同一なので、理解の深まりや成長が見えやすいのが魅力です。
- 特徴: レベル1(簡単な単語・短文)〜レベル3(オリジナルに近いニュース)まで選べる
- メリット: 同じ内容を自分のレベルで学べるので成長を実感しやすい
- デメリット: デザインがシンプルで、エンタメ性は控えめ
- おすすめの人: レベル分けにこだわりたい初心者/多読・多聴を並行したい人
4. TED-Ed
世界的に有名なTED Talksの教育版です。アニメーション付きの短い動画で、科学や歴史、心理学などを学べます。
- 特徴: 5分前後の高品質なアニメーション動画が中心
- メリット: 視覚情報があるため内容を推測しやすい/字幕が多言語に対応
- デメリット: 専門的な語彙が出てくることがある
- おすすめの人: 知的好奇心が強い人/アニメーションで楽しく学びたい人
5. Randall’s ESL Cyber Listening Lab
リスニング問題に特化した、歴史のある学習サイトです。日常の定番シーンを幅広くカバーしていて、基礎固めに向きます。
- 特徴: 空港、学校、買い物など日常シーンのリスニングクイズが充実
- メリット: 理解度チェックのクイズが細かい/実用的な英語が身につく
- デメリット: デザインが古く、スマホでは見にくい場合がある
- おすすめの人: 試験対策の基礎固めをしたい人/実用的な会話を学びたい人
6. British Council LearnEnglish
ブリティッシュ・カウンシルが提供する体系的な学習サイトです。レベル別に整理されており、学習の迷子になりにくいのが強みです。
- 特徴: CEFRのレベル別に、オーディオやビデオのレッスンが整理されている
- メリット: 4技能をバランスよく学べる/学習管理がしやすい
- デメリット: アカデミックで真面目な内容が多く、気軽さは少なめ
- おすすめの人: 本気で英語力を底上げしたい人/イギリス英語の標準を学びたい人
7. LyricsTraining
洋楽の歌詞を聞き取って、タイピングや選択形式で埋めていくゲーム感覚のサイトです。楽しさ重視で「毎日触る」習慣を作りやすいのが魅力です。
- 特徴: YouTubeのミュージックビデオを使い、クイズ形式で学習
- メリット: 楽しみながら音の繋がりを学べる/最新の曲で練習できる
- デメリット: 歌詞特有の文法崩れやスラングが多く、正確な文法学習には不向き
- おすすめの人: 勉強感を消したい人/洋楽が好きな人
8. EnglishCentral
動画視聴から語彙学習、発音チェックまで一気通貫で進められる総合プラットフォームです。リスニングと発音を同時に鍛えたい人に向きます。
- 特徴: 「見る」「学ぶ」「話す」の3ステップが組み込まれている
- メリット: AIが発音を採点してくれ、リスニングとスピーキングを同時に鍛えられる
- デメリット: すべての機能を使うには有料プランが必要
- おすすめの人: リスニングだけでなく、発音も改善したい人
9. Breaking News English
ニュースをベースに、リスニング以外の練習素材も大量に用意されている教材サイトです。一つの題材を深掘りしたい人に向きます。
- 特徴: 語彙、文法、ディクテーションなど多様なワークシートが用意されている
- メリット: 音声スピードが5段階で選べる/問題量が圧倒的
- デメリット: ページ要素が多く、迷うことがある
- おすすめの人: 一つのネタを深く掘り下げて学習したい人
10. NHK WORLD-JAPAN(Easy Japanese)
日本の公共放送が外国人向けに発信している英語コンテンツです。背景知識があるテーマを選びやすく、意味推測の助けになります。
- 特徴: 日本のニュースや文化を英語で紹介
- メリット: 背景知識があるため内容を推測しやすい/日本に関する表現が身につく
- デメリット: ニュース以外は内容が「日本紹介」に寄りやすい
- おすすめの人: 英語で日本について説明できるようになりたい人/初心者が最初に触れるニュースとして
11. Elllo(English Listening Lesson Library Online)
世界中の英語話者の音声を集めた巨大ライブラリです。アクセントの多様性に触れたい人には特に価値があります。
- 特徴: 世界各地の様々なアクセントを持つ人の会話が収録されている
- メリット: ネイティブだけでなくノンネイティブ英語も聞け、実戦的なリスニング力がつく
- デメリット: 音声の質にバラツキがある
- おすすめの人: 世界中で通じる英語(グローバル英語)を身につけたい人
12. Listen and Write
ディクテーション(書き取り)に特化した練習サイトです。精度を上げたい人ほど効果が出やすい一方、集中力も要求されます。
- 特徴: 音声を聞きながらキーボードで一文字ずつタイプしていく
- メリット: 「聞き取れたつもり」を排除できる/集中力が非常に高まる
- デメリット: 根気がいる作業で、長時間は疲れる
- おすすめの人: リスニングの正確性を極めたい人/タイピング練習を兼ねたい人
13. Scientific American(60-Second Science)
科学ニュースをわずか1分で伝える、中上級者向けのコンテンツです。短時間で高負荷をかけたい人に向きます。
- 特徴: 速いネイティブスピードで最新の科学トピックを解説
- メリット: 短時間で高い負荷をかけられる/語彙レベルが高い
- デメリット: 初心者には速すぎて、聞き取れない可能性が高い
- おすすめの人: 上級者/難関試験を控えている人
14. DailyStep English
日常シチュエーションの「リアルな会話」に焦点を当てたサイトです。会話フレーズを増やしながら耳を慣らしたい人に向きます。
- 特徴: 毎日短い音声レッスンが配信される
- メリット: 自然な話し言葉やフレーズが学べる/英語の違いを比較できる
- デメリット: 体系的な文法学習というよりフレーズ重視
- おすすめの人: 自然な会話表現を増やしたい人
15. PodEnglish(by EF)
大手スクールEFが提供している初心者向けの動画レッスンシリーズです。短い動画で基礎を積み上げたい人に向きます。
- 特徴: 5分程度の動画で、1つの文法事項やシチュエーションを学ぶ
- メリット: 映像が洗練され、ドラマ仕立てで飽きにくい
- デメリット: 視聴の中心が動画になり、公式サイト機能は限定的
- おすすめの人: 基礎からしっかり動画で学びたい初心者
徹底比較!リスニング練習サイト一覧表

ここまで紹介した15サイトを、選定で迷いやすいポイントで整理しました。まずは「スクリプト」「速度調整」「日本語訳」の有無で絞ると失敗が減ります。表で俯瞰して、自分の目的に近い候補から試してみてください。
| サイト名 | 主な対象レベル | 特徴 | 速度調整 | スクリプト | 日本語訳 |
|---|---|---|---|---|---|
| BBC Learning English | 中級 | 6分の対話・教養 | ×(一部可) | ◯ | × |
| VOA Learning English | 初級 | スローなニュース | ×(元が遅い) | ◯ | × |
| News in Levels | 全レベル | 3段階のレベル別 | × | ◯ | × |
| TED-Ed | 中級〜上級 | アニメーション・教育 | ◯ | ◯ | ◯ |
| Randall’s ESL Lab | 初級〜中級 | リスニングクイズ | ◯ | ◯ | × |
| British Council | 全レベル | 体系的なスキル学習 | ◯ | ◯ | × |
| LyricsTraining | 全レベル | 洋楽・ゲーム形式 | ◯ | ◯ | ◯ |
| EnglishCentral | 初級〜中級 | 動画・AI発音採点 | ◯ | ◯ | ◯ |
| Breaking News English | 初級〜上級 | 豊富なワークシート | ◯ | ◯ | × |
| NHK WORLD-JAPAN | 初級 | 日本のニュース | × | ◯ | △ |
| Elllo | 全レベル | 多様なアクセント | ◯ | ◯ | × |
| Listen and Write | 中級〜上級 | 書き取り(ディクテーション) | ◯ | ◯ | × |
| Scientific American | 上級 | 1分の爆速科学ニュース | ◯ | ◯ | × |
| DailyStep English | 中級 | 日常会話フレーズ | × | ◯ | × |
| PodEnglish | 初級 | 体系的な動画レッスン | ◯ | ◯ | × |
リスニング練習サイトを120%活用するための黄金トレーニング

良いサイトを見つけるだけでは不十分です。サイトを使って「どう練習するか」が、半年後の英語力を大きく左右します。ここでは、初心者でも再現しやすい4ステップをまとめます。
ステップ1:まずは何も見ずに3回聞く
まずは、自分の今の耳がどれだけ英語を捉えられるか試しましょう。
- 1回目: 全体の雰囲気を掴む
- 2回目: 誰が何について話しているか、キーワードを拾う
- 3回目: 細部の表現を意識して聞く
この段階で「全くわからない」と感じるなら、サイトのレベルを下げるべきです。
ステップ2:スクリプトを精読する
次に、スクリプト(英文)を開きます。ここでやるべきことは、「聞き取れなかった箇所」の原因を特定することです。
- 単語を知らなかった: 語彙力を補強しましょう
- 単語は知っていたが、違う音に聞こえた: これがリスニングの弱点です。音が繋がっている・音が消えている箇所を特定し、何度もその部分だけ再生します
ステップ3:オーバーラッピングとシャドーイング
耳を鍛えるには、自分の口を動かすのが一番の近道です。声に出すことで、音のリズムや区切りが「体感」として残りやすくなります。
- オーバーラッピング: スクリプトを見ながら、音声と同じタイミングで重ねて発音します。スピードとリズムを体に覚え込ませます
- シャドーイング: スクリプトを見ずに、音声のすぐ後ろを影のように追いかけて発音します。これができるようになると、英語を英語のまま理解する回路が作られます
ステップ4:24時間後にもう一度聞く
人間の脳は忘れるようにできています。翌日、同じ音声を何も見ずに聞いてみてください。驚くほどクリアに聞こえるはずです。この「あ、聞き取れる!」という成功体験が、モチベーション維持の特効薬になります。
英語リスニングに関するよくある質問

最後に、学習者がつまずきやすい疑問をまとめました。迷いがちなポイントを先に潰しておくと、練習が止まりにくくなります。気になる項目から確認して、すぐに学習へ戻れる状態を作りましょう。
- 毎日どれくらいの時間練習すべきですか?
-
「15分」を毎日続けるのが最強です。
週に一度まとめて練習するよりも、毎日短時間でも触れる方が定着しやすくなります。通勤時間や家事の合間など、隙間時間を「リスニングサイトを見る時間」に決めてしまいましょう。 - 字幕は英語と日本語どちらが良いですか?
-
基本は英語字幕です。
日本語字幕に頼りすぎると、脳が音を聞くのをサボってしまいます。どうしても意味がわからない時だけ日本語を確認し、練習のメインは「音と英語字幕を一致させること」に集中しましょう。 - リスニング力が伸びるまで、どれくらいかかりますか?
-
3ヶ月(約100時間)が最初の目安です。
多くの学習者が「100時間」を境に、英語がクリアに聞こえるようになる瞬間を経験します。まずは3ヶ月、今回紹介したサイトを使い倒してみてください。 - 複数のサイトを同時に使ってもいいですか?
-
最初は1〜2つに絞るのが無難です。
サイトによって操作感やレベル感が異なるため、あちこち手を出して中途半端になるのが一番もったいないです。まずは「これだ!」と思ったサイトを1ヶ月使い続けてみましょう。 - 音声を聞き流すだけで効果はありますか?
-
初心者には効果が薄いです。
意味のわからない音は、脳が雑音として処理してしまいます。一度しっかり内容を理解した音声を復習として聞き流すのは効果的ですが、最初から聞き流すだけでは効率は悪くなります。
英語が聞き取れるようになった先の、自由な世界へ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。リスニング練習サイトの選び方から、具体的なおすすめ、そして効果的な練習法までをお伝えしてきました。最後に、リスニングが伸びた先にある変化を言葉にしておきます。
英語が聞き取れるようになるということは、単に試験の点数が上がることではありません。それは、世界との距離が劇的に縮まることを意味します。
字幕なしで海外映画を楽しみ、動画で世界中の知恵に直接触れ、言葉の壁を越えて誰かと心を通わせる。リスニング力という武器を手に入れることで、あなたの人生の選択肢は無限に広がっていきます。
今日、あなたがサイトにアクセスして最初の一分間を聞き始める。その小さな行動が、数ヶ月後の「英語がスッと耳に入る快感」に繋がっています。
さあ、あなたの耳を、英語という新しい世界へ解き放ちましょう。
