英語のリスニング力を上げたい。TOEICのスコアを伸ばしたい。海外ドラマを字幕なしで楽しみたい。
そう願って学習を始めたものの、「ネイティブの話すスピードが速すぎて雑音にしか聞こえない」「単語は知っているはずなのに、流れてくると全く聞き取れない」──この壁にぶつかっていませんか?
ここで先に、私の立場を一言だけ。
私は普段、まとまった学習時間が取りにくい環境で英語を続けてきました。たとえば「今日は10分しか取れない」という日も普通にありました。
それでも、TOEIC930、IELTS7.0(TOEFLも受験経験あり)まで伸ばせたのは、才能よりも「訓練の設計」を変えたからです。
その設計の核になったのが、ディクテーション(書き取り)でした。
そして結論から言うと、2026年の今は無料だけで十分です。むしろ無料のほうが「素材の量」と「継続のしやすさ」で勝ちやすい。大事なのは、課金ではなく“選び方”と“やり方”です。
一方で、無料教材は選択肢が多すぎます。
「どのサイトを使えば効率がいいのか分からない」
「レベルが合わず挫折した」
この相談が一番多い。ディクテーションは、闇雲に書き写すだけでは伸びません。自分の今の実力に合う素材を、正しい手順で、短時間で回す必要があります。
本記事では、SEOに強いプロWebライターとして最新の学習知見を踏まえつつ、私自身が“忙しくても結果が出た”やり方に落とし込みました。
無料ディクテーション教材の賢い選び方と、初心者〜上級者まで満足できる厳選サイト15選を紹介します。読み終える頃には、あなたが今日から迷わず回せる「練習ルート」が手に入ります。
先に結論:無料ディクテーションで伸びる人の共通点

無料で伸びる人は、だいたい次の3つを守っています。
- 1素材を“短く切って”完走する(1〜2分でOK)
- 答え合わせ後に「音が変わる理由」を1個だけメモする
- 最後に30秒だけ声に出して仕上げる(オーバーラッピング)
この3つが入るだけで、「聞こえない」が「言葉」に変わる速度が段違いになります。
失敗しない!無料ディクテーション教材の賢い選び方
ネット上には無数の英語音声がありますが、ディクテーション向きは限られます。特に初心者が素材選びを間違えると、上達しないどころか英語が嫌になります。まずは4つの基準を押さえましょう。
1. 正確なスクリプト(英文)が完備されているか
ディクテーションで最重要なのは答え合わせです。
「今の音は文字にするとこれだったのか」を確認できない素材は訓練になりません。必ず、一字一句のスクリプトがあるものを選びましょう。
初心者は日本語訳つきだと、内容理解に脳の燃料を奪われにくく、音に集中できます。
2. 「8割理解できる」難易度か
最大の罠は難しすぎる素材です。
目安は80%理解できて、20%だけ取りこぼすレベル。1割も聞き取れない素材はノイズ化しやすい。
最初は「ちょい簡単」から入り、段階的に上げるのが最短です。
3. 速度調整・リピートがしやすいか
2026年は速度調整が当たり前になりました。
初心者がつまずくのは、単語力より音の変形(リンキング/リダクション)です。0.75〜0.9倍で細部を取り、慣れたら等倍に戻す。これが挫折率を下げます。
4. 目的・興味に合っているか
継続がすべて。
TOEIC目的なら試験寄りの音声、日常会話なら会話系、ドラマ好きならエンタメ系。脳は興味のある情報を優先処理します。私自身も、続かなかった素材は容赦なく切って「面白い」を優先しました。
「日本語でも面白いテーマ」を選ぶのが正解です。
英語ディクテーションにおすすめの無料サイト・アプリ15選(2026年版)
ここからは、私が実際に検証して「無料でも勝てる」と判断した教材を15個に絞りました。各サイトに「向く人」を添えたので、あなたの目的に合わせて選んでください。
1. NHK WORLD-JAPAN(ニュース・日本文化)
- 向く人: 初心者〜中級/日本の話題で推測しながら聞きたい人
- 強み: 日本のニュースを英語で学べる。背景知識があるので挫折しにくい
- 使い方: 1本全部ではなく、最初の30〜60秒だけを書き取り→仕上げでOK
2. VOA Learning English(アメリカ英語・基礎)
- 向く人: 初心者/音がクリアな教材で成功体験を積みたい人
- 強み: ゆっくり・語彙制限で取り組みやすい
- 注意: ゆっくりに慣れすぎないよう、週の後半で等倍素材も混ぜる
3. BBC Learning English(イギリス英語・総合)
- 向く人: 中級〜/短時間で習慣化したい人
- 強み: “6 Minute English”が神。会話+語彙+スクリプトが揃う
- 使い方: 6分全部じゃなく、冒頭1分を完璧にするのが効く
4. TED(字幕つきで学べる)※アプリ/視聴環境で活用
- 向く人: 中級〜上級/教養・専門分野で伸ばしたい人
- 強み: 内容が面白く、続く。多様なアクセントに触れられる
- 注意: スピーカーで難易度差が大きい。最初は短いスピーチ推奨
5. News in Levels(ニュース・レベル別)
- 向く人: 初心者/同じトピックで段階的に上げたい人
- 強み: Level1→2→3で“言い換え”が学べる
- 使い方: Level1で100%→Level2で差分を確認、が最短
6. English Central(動画・穴埋め)
- 向く人: 楽しく続けたい人/ゲーム性が必要な人
- 強み: 穴埋めで強制的に音へ集中できる
- 注意: 無料範囲の制限がある場合あり。まず無料で回せる範囲でOK
7. LyricsTraining(音楽・ゲーム)
- 向く人: 音の変化に慣れたい人/楽しくやりたい人
- 強み: リダクションが“体感”で入る
- 注意: 歌詞は崩れがち。最初はゆっくりな曲から
8. Hapa英会話 Podcast(バイリンガル解説)
- 向く人: 初級〜中級/日本語解説で理解を固めたい人
- 強み: 会話は自然、解説は丁寧。挫折しにくい
- 使い方: 英語パートだけを書き取り→解説で音の理由を回収
9. ESL Cyber Listening Lab(クイズ+スクリプト充実)
- 向く人: 初級〜中級/日常会話を段階的に上げたい人
- 強み: Easy/Mediumなど難易度が明確。スクリプトが優秀
- 注意: デザインは古め。PC推奨
10. VoiceTube(YouTube辞書つき)
- 向く人: 全レベル/興味ベースで教材化したい人
- 強み: 字幕タップ辞書が強い
- 注意: 無料制限あり。まず“毎日1フレーズ”運用で十分
11. Breaking News English(ニュース教材化)
- 向く人: 初級〜中級/問題演習形式が好きな人
- 強み: 穴埋め等のシートが膨大
- 注意: 迷いやすい。最初は一番簡単なレベル固定で回す
12. Listen and Write(ディクテーション特化)
- 向く人: 中級〜上級/タイピングでガチ鍛えしたい人
- 強み: モード選択で負荷調整できる(正誤判定・ヒント等)
- 注意: 英語UIに慣れるまで少しハードル
13. Randall’s ESL Lab(日常会話)
- 向く人: 旅行・生活英語を固めたい人
- 強み: 空港、買い物、病院など実用シーンが豊富
- 注意: 一部古い表現も。とはいえ基礎固めには十分
14. YouTube: Learn English with TV Series(ドラマ英語)
- 向く人: 上級寄り/リアル表現を取りたい人
- 強み: セリフ→解説でリンキングが腹落ちする
- 注意: 初心者は難しい。まずは“1フレーズだけ”でOK
15. Daily English Dictation(YouTube系統的)
- 向く人: 初級〜中級/短文を積み上げたい人
- 強み: 1動画が短く継続しやすい。解説が論理的
- 注意: 自分で順番を決める必要あり。プレイリスト運用推奨
目的別:まずはこれ(迷った人の“最短ルート”)

- 超初心者: VOA → News in Levels(Level1)
- TOEIC目的: NHK WORLD(短め)→ Breaking News English
- 日常会話: ESL Lab(Easy)→ Hapa英会話
- 教養・大学院/仕事: BBC 6 Minute → TED(短め)
- 楽しく継続: LyricsTraining → VoiceTube
無料ディクテーションサイト 徹底比較表(改訂版)

| サイト名 | おすすめレベル | アクセント | 日本語訳 | 速度調整 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| NHK WORLD | 初級〜中級 | 標準的 | 一部有 | 環境次第 | 日本の話題で推測しやすい |
| VOA Learning | 初級〜 | 米 | 無 | あり | ゆっくり・クリア |
| BBC Learning | 中級〜上級 | 英 | 無 | 環境次第 | 6分完結で習慣化 |
| News in Levels | 初級〜 | 米 | 無 | 環境次第 | レベル別で比較できる |
| Hapa英会話 | 初級〜中級 | 米 | 有 | 環境次第 | 解説が丁寧 |
| Listen and Write | 中級〜上級 | 多様 | 無 | あり | ディクテーション特化 |
| TED | 中級〜上級 | 多様 | 有 | あり | 教養・専門で伸ばす |
| LyricsTraining | 全 | 多様 | 無 | 環境次第 | 洋楽で音変化に慣れる |
| VoiceTube | 全 | 多様 | 有 | あり | 辞書つきYouTube |
| English Central | 全 | 多様 | 有 | あり | 穴埋めでゲーム感 |
劇的に耳が変わる!ディクテーションの「正しい」5ステップ(実務型に改良)

ここが一番大事です。私はこの手順を15分に圧縮して回しています。スマホだけで完結する日も多いので、再現性は高いはずです。
ステップ1:何も見ずに3回聴く(1分)
最初は書かない。
「聞こえない箇所を特定する」だけでOK。脳が“探すモード”に入ります。
ステップ2:1文ずつ止めて書く(8分)
完璧主義禁止。
スペルが不安なら、カタカナや記号でもいい。大事なのは“音の輪郭”を掴むこと。
ステップ3:スクリプトで赤ペン修正(3分)
間違いを3分類します。
- 知らない単語
- 知ってるのに聞けない(音変化)
- ケアレス(冠詞/複数形など)
この分類ができると、次回から伸びが速いです。
ステップ4:聞けなかった原因を1つだけメモ(1分)
例:
- gonna / wanna の省略
- /t/ が消える
- it / at の曖昧母音
など、原因を1個だけ書いて終わり。欲張ると続きません。
ステップ5:オーバーラッピングで仕上げ(2分)
自分で言える音は、聞き取れるようになります。
30秒〜1分だけでいいので、音声に重ねて発音して締めましょう。
忙しい人向け:無料だけで回す「7日間トレーニング例」

※レベル問わず回せるように、素材を固定して“回転数”を上げる設計です。
- Day1: VOA(30〜60秒)で5ステップ
- Day2: News in Levels Level1(同トピックで)
- Day3: BBC 6 Minute(冒頭60秒だけ)
- Day4: ESL Lab Easy(会話1本)
- Day5: NHK WORLD(日本のニュース30秒)
- Day6: Listen and Write(短い素材でCorrection Mode)
- Day7: 好きな題材(VoiceTube/ドラマ/洋楽)で“1フレーズ完璧”チャレンジ
ポイントは、毎日新しい教材を探さないこと。探す時間が一番もったいないです。
よくある質問(FAQ)(必要なところだけ強化)

Q1:1日にどれくらいやればいい?
A:15〜30分で十分。
ディクテーションは脳が疲れます。長時間より、短時間×高頻度が勝ち。
Q2:タイピングと手書き、どっち?
A:基本はタイピング。
ただしスペル定着が必要なら手書きも有効。試験目的なら併用が最強です。
Q3:全く聞き取れない…レベル下げるべき?
A:即、下げてOK。
“聞き取れた”の成功体験が回路を作ります。プライドより回路。
Q4:米英どっち?
A:初心者はアメリカ英語が無難。
教材が多い。目的が英国/豪州なら最初からそちらでもOK。
Q5:文法は必要?
A:必要。
音が拾えても、構造が分からないと意味に変換できません。中学文法の復習はコスパ最強です。
英語の音が「言葉」に変わる瞬間を、無料で取りにいこう

英語のリスニングは筋トレと同じです。
正しいフォーム(手順)で、適切な負荷(素材)を、短時間でも継続すれば誰でも確実に伸びます。
2026年の今、無料教材は十分すぎるほど揃っています。
大切なのは、今日、1文だけ完璧に聞き取ること。
まずは今、この記事の「目的別:まずはこれ」から1つ選び、30〜60秒だけディクテーションしてみてください。
その小さな一歩が、3ヶ月後の“クリアな音の世界”につながります。
