IELTSとTOEFLのスピーキングの違い|形式・採点・練習法を比べて選ぶ

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IELTSとTOEFLのスピーキング形式の違いを比較したサムネイル
IELTS / TOEFL Speaking

IELTSとTOEFLのスピーキングで迷うとき、最初に見るべきなのは「どちらが簡単か」ではありません。面接官と会話する形式に強いか、PCに向かって録音する形式に強いかで、必要な練習がかなり変わります。

IELTS Speakingは、試験官との面接で3パートを話します。TOEFL iBT Speakingは、2026年1月21日以降の案内ではListen and RepeatとTake an Interviewを中心にした、短く構造化された録音型のタスクです。

この記事では、2026年5月31日に確認できるIELTS公式、ETS公式、TOEFL iBT 2026仕様資料、筆者自身のTOEFL 90点台前半・IELTS 7.0相当・米国大学院での英語環境経験をもとに、形式の違いと練習法を整理します。

IELTSとTOEFLのスピーキングは、同じ「話す試験」でもかなり違う

IELTSとTOEFLは、どちらも英語圏の大学・大学院・留学準備でよく使われる試験です。ただし、スピーキングだけを見ると、緊張の種類がかなり違います。

IELTSは人と話す試験です。面接官の前で答え、会話の流れに乗りながら、自分の経験や意見を少し長めに話します。

IELTS

会話の流れ

面接官の質問にその場で答えます。聞き返しや言い直しの自然さも大切です。

TOEFL

録音の正確さ

PCに向かって話します。短い準備時間で、録音に残る英語を整えます。

選び方

強みの違い

人前で話す方が楽か、画面相手に集中する方が楽かを見ます。

私自身、TOEFLとIELTSの両方を意識して学習した時期があります。読める英語が増えても、面接官の目の前で話すと止まることがありました。一方で、PC録音では相手の反応がないぶん、自分の沈黙や語尾の弱さがそのまま残ります。

こんな経験、ありませんか?

  • IELTSとTOEFLのどちらを選べばいいか、Speakingだけで迷っている
  • 人と話す面接は緊張するけれど、PC録音も不自然で苦手に感じる
  • IELTSのPart 2で2分話し続けるイメージがわかない
  • TOEFLの短い録音で、最初の一言が遅れてしまう
  • 試験形式の違いは知りたいが、古いTOEFL情報が混ざっていて不安

この迷いは自然です。IELTSもTOEFLも「英語を話す力」を見ますが、話す場面、時間の使い方、採点で見られやすい癖が違います。

この記事では、点数換算だけで無理に決めるのではなく、自分がどの状況で英語を出しやすいかを軸に考えます。

形式の違いを先に押さえる

IELTS公式では、Speakingは受験者と試験官のface-to-face interviewで、3つのパートからなると説明されています。Speakingテスト自体は録音されますが、受験者の体験としては「面接官と話す」感覚が中心です。

ETS公式では、TOEFL iBT SpeakingはPCに向かって回答を録音する形式です。2026年1月21日以降の更新後は、Listen and RepeatとTake an Interviewが中心として案内されています。

IELTSとTOEFLのスピーキング形式の違いを面接型と録音型で比べた図解
IELTSは面接官との会話、TOEFLはPC録音という形式の違いを先に押さえると、練習の優先順位が決めやすくなります。
比較項目 IELTS Speaking TOEFL iBT Speaking 練習で意識すること
話す相手認定試験官。対面またはオンライン面接で会話するPCに向かってマイクへ録音する人への反応か、録音への集中かを分ける
主な構成Part 1、Part 2、Part 3の3パートListen and Repeat、Take an Interview長く話す練習と短く正確に返す練習を分ける
時間感覚11〜14分程度。Part 2では2分話すSpeakingは約8分の案内。短いタスクが続くIELTSは持続、TOEFLは切り替えを鍛える
採点の見え方流暢さ、語彙、文法、発音を通して評価明瞭さ、正確さ、自然なペース、語彙・文法など録音を聞いて沈黙、語尾、順番を確認する
サービス活用面接練習や模擬質問が使いやすい録音、リピート、短答練習が使いやすい月額サービスは予約のしやすさと続けやすさで見る

TOEFLは2026年1月21日を境に案内が変わっています。古いIndependent / Integrated中心の記事も残っているため、受験日が近い人はETS公式ページと申込画面で現在の形式を確認してください。

IELTS Speakingは、面接官との会話に耐える力が問われる

IELTS Speakingは、人と話す練習に近い試験です。Part 1では身近な話題に短く答え、Part 2では与えられたカードをもとに長めに話し、Part 3では少し抽象的な話題を掘り下げます。

大切なのは、完璧な原稿を暗記することではありません。面接官の質問を聞き、少し考え、答えを自分の経験や意見に戻す力です。

Part 1

身近な話題

仕事、学習、趣味、生活などに短く答えます。自然な受け答えが土台です。

Part 2

長めに話す

1分準備して、指定された話題について2分程度話します。話を広げる力が必要です。

Part 3

考えを深める

Part 2に関連した一般的な話題を、理由や比較を入れて話します。

IELTSが向きやすいのは、相手の反応がある方が話しやすい人です。うなずき、表情、質問の流れがあると、次の一文を出しやすくなる人には相性があります。

ただし、面接官がいることで緊張しやすい人もいます。その場合は、模擬面接を増やす前に、同じ質問を一人で録音し、答え始めの型を作ってから人との練習に入る方が楽です。

TOEFL Speakingは、録音に短く正確に残す力が問われる

TOEFL iBT Speakingは、画面と音声に合わせて、マイクへ回答を録音する試験です。2026年以降の案内では、Listen and RepeatとTake an Interviewが中心です。

Listen and Repeatでは、聞いた英文をできるだけ正確に繰り返します。Take an Interviewでは、学業やキャンパス場面に関する質問へ、自分の経験や意見を話します。

Listen and Repeat

聞いた音を戻す

意味を考えすぎる前に、語順、強弱、語尾を口に戻す練習が効きます。録音で聞くと、落ちた音が見つかります。

Take an Interview

短く答え始める

質問に対して、立場、理由、短い例を出します。長い原稿より、最初の一文を早く出す力が大切です。

TOEFLが向きやすいのは、人の前で話すより、決まった手順に沿って録音する方が集中できる人です。相手の表情に影響されにくい反面、沈黙や言い直しは録音に残ります。

TOEFL Speakingの録音練習でも整理したように、録音型の試験では「答える、聞く、1点だけ直す、再録音」の流れが使いやすいです。

採点で見られる力は重なるが、弱点の出方が違う

IELTS公式は、Speakingの評価項目としてFluency and Coherence、Lexical Resource、Grammatical Range and Accuracy、Pronunciationを示しています。流暢さ、語彙、文法、発音を広く見る形です。

TOEFLの2026仕様資料では、話された英語が明瞭で一貫しているか、短いやり取りから少し長いやり取りまで効果的に伝えられるかが中心に置かれています。Listen and Repeatでは正確に再現する力、Take an Interviewでは質問へ自然に答える力が出ます。

弱点 IELTSで目立ちやすい場面 TOEFLで目立ちやすい場面 練習の優先順位
沈黙面接官の質問後に考え込む録音開始後の数秒を失う答え始めの一文を短くする
語尾会話の勢いで最後が弱くなるRepeatで複数形や過去形が落ちる録音を聞き、落ちた音を一つ直す
構成Part 2で話が散らばるInterviewで理由と例が混ざる結論、理由、例、戻りの順にする
語彙同じ表現が続いて単調になる短い回答で抽象語が増える難語より、言い換えを2つ持つ

つまり、どちらの試験でも「知っている英語を声に出す力」は必要です。ただ、IELTSは会話の流れで崩れやすく、TOEFLは短い録音の正確さで崩れやすい。ここを分けて練習すると、対策がぼやけにくくなります。

試験選びで避けたい4つの決め方

IELTSとTOEFLの比較では、「こっちの方が取りやすい」という話に流れやすいです。ただ、Speakingだけで見ると、人によって感じ方が大きく変わります。

次の決め方は避けたいです。短い口コミだけで決めるより、自分の録音と模擬質問で試した方が判断しやすくなります。

古いTOEFL形式だけで判断する

2026年以降は公式案内が変わっています。過去形式の記事だけで練習計画を作るとずれる可能性があります。

点数換算だけで選ぶ

必要スコアは学校・プログラムで違います。換算表より、出願先が受け付ける試験と最低要件を先に見ます。

面接が苦手だからIELTSを外す

面接緊張は練習で下げられます。相手がいる方が話しやすい人もいるため、模擬面接で確認します。

PC録音が苦手だからTOEFLを外す

録音は慣れの影響が大きいです。スマホで短く録って聞く練習を1週間だけ試すと、判断材料が増えます。

先月の自分がどちらで止まりやすかったかも見てください。人の前だと頭が真っ白になるのか、録音だと無言の画面に焦るのか。弱点の出方を知ると、選び方が現実的になります。

IELTS向けの練習は「会話、2分、掘り下げ」で作る

IELTS Speaking対策では、会話の自然さと、Part 2で話を伸ばす力を分けて練習します。Part 1の短い回答だけを繰り返しても、Part 2の長い話にはつながりにくいです。

おすすめは、同じトピックを3段階で使うことです。最初は短く答え、次に2分話し、最後に理由や比較を入れて深めます。

1
短く答える
Part 1のように、1〜3文で答えます。完璧な文より、反応の速さを見ます。
2
2分に伸ばす
出来事、理由、気持ち、今ならどうするかを入れて、話の柱を作ります。
3
抽象化する
Part 3を意識して、個人の話から社会、教育、仕事などの話へ広げます。

たとえば「英語学習で難しかったこと」という話題なら、Part 1では「話す場面で止まりやすい」と短く答えます。Part 2では、留学前やオンライン英会話で言葉が出なかった具体例を話します。Part 3では、なぜ日本人学習者は読めても話しにくいのか、教育や練習量の話に広げます。

IELTS Speaking 6.5から伸ばす練習法でも書いたように、IELTSは「自然に話す」だけではなく、話を支える順番を作ることが大切です。

TOEFL向けの練習は「聞く、返す、録る」で作る

TOEFL Speaking対策では、短いタスクに合わせて切り替える練習が必要です。特にListen and Repeatでは、聞いた英語を自分の言葉に変えすぎず、音の順番を保って戻す力が必要になります。

Take an Interviewでは、自分の意見や経験を話します。ただし、IELTS Part 2のように長く伸ばすより、質問に対して短く明瞭に答える方が合います。

聞く

短い英文を聞き、意味だけでなく語尾、強弱、区切りを残します。

返す

Listen and Repeatでは正確に、Interviewでは立場と理由を短く返します。

録る

スマホやPCで録音し、沈黙、語尾、順番の3つだけを聞き返します。

TOEFL向けの練習では、毎回長時間やる必要はありません。夜10分だけ、短い英文を3本繰り返し、Interview型の質問を1本録る。それだけでも、録音に残る自分の癖が見えます。

言葉が出ない原因を分解したい人は、TOEFL Speakingで言葉が出ない原因も合わせて読むと、テンプレート暗記に寄りすぎない練習に戻しやすいです。

どちらを選ぶかは、3つのタイプで考える

IELTSかTOEFLかで迷ったら、自分を3つのタイプに分けて考えると整理しやすいです。試験全体の要件、出願先、受験地、受験料も大切ですが、ここではSpeakingに絞って見ます。

タイプ IELTSが合いやすい場面 TOEFLが合いやすい場面 確認方法
会話で動けるタイプ相手の反応があると話が続く無人の録音で焦りやすい友人や講師と模擬質問を10問試す
手順で動けるタイプ雑談が広がると迷いやすい短いタスクを順にこなす方が落ち着くPC録音で短答を5本録る
長く話せるタイプPart 2で経験談を広げやすい短時間でまとめるのが難しい同じ話題を2分と30秒で話し比べる
音の再現が得意なタイプ面接の緊張が負担になるRepeatで力を出しやすい短文リピートを録音して聞く

この表は、どちらか一方を勧めるためのものではありません。出願先が片方しか受け付けないなら、その条件が優先です。両方使える場合に、Speakingの相性を見る材料として使ってください。

オンライン英会話や添削サービスを使う場合も、月額の安さだけで決めない方がよいです。IELTSなら面接練習の予約が取りやすいか、TOEFLなら録音フィードバックを受けやすいかを見ると、試験対策に結びつきます。

2週間だけ両方を試すと、相性が見えやすい

まだ出願期限に余裕があるなら、2週間だけ両方のSpeaking練習を試してみてください。教材を大量に買う必要はありません。公式サンプルや公開されている形式説明を見ながら、自分の声を録音するだけでも十分です。

先月の自分がほとんど話す練習をしていなかったなら、最初から毎日1時間にしない方が続きます。週3回、1回15分でも、比較には使えます。

日程 IELTS側で試すこと TOEFL側で試すこと メモすること
1〜3日目Part 1の質問に短く答える短い英文を聞いて繰り返す最初の一言が出たか
4〜7日目Part 2風に2分話すInterview型の質問を録音する沈黙がどこで出たか
8〜10日目同じ話題を人に聞いてもらう同じ質問を再録音する聞き返して直せた点
11〜14日目Part 3風に理由と比較を入れる短答を複数本続ける続けやすい形式

この2週間で見るのは、点数ではありません。どちらの練習なら継続できるか、どちらの形式で弱点が直しやすいかです。

自分の声を聞き返すのが苦手な人は、英語を録音して聞き返す練習から始めると、試験名に関係なく使える土台を作れます。

オンライン英会話は、試験形式に合わせて使い分ける

オンライン英会話は、IELTSにもTOEFLにも使えます。ただし、使い方を決めずに予約すると、楽しく話して終わるだけになりやすいです。

IELTSなら、面接官役をしてもらい、Part 1からPart 3までの流れを練習します。TOEFLなら、録音した回答を持っていき、最初の一文、語尾、話の順番を見てもらう方が効率的です。

予約するタイプ

誰かと約束がある方が動ける人は、週1回だけ模擬面接や録音確認を入れると続きやすいです。

思い立つタイプ

予約が負担になる人は、まずスマホ録音で短く回します。必要なときだけ講師に見てもらいます。

TOEFL / IELTS対策にオンライン英会話を使うなら、試験名だけでサービスを選ばず、予約のしやすさ、講師への依頼のしやすさ、録音や復習との相性を見てください。

目的別のサービス比較をしたい人は、カランメソッド対応オンライン英会話の比較や、NativeCampで話す量を増やす考え方も参考になります。

SayBackは、録音して聞き返す練習の補助として考える

私は、英語を録音してすぐ聞き返せる練習アプリ「SayBack」を開発しています。TOEFL / IELTS Speakingでは、頭の中で英文を作るだけでなく、制限時間内に声へ出す練習が必要です。

SayBackは、試験対策サービスとして完成したものではなく、英語を「知っている」だけで終わらせず、自分の声で出して聞き返す練習を支えるための構想です。

IELTSでもTOEFLでも、自分がどこで詰まったかは、話している最中には気づきにくいです。録音して聞くと、沈黙、語尾、同じ表現の繰り返しが見えます。

試験直前に新しいツールを増やしすぎる必要はありません。ただ、話す練習がいつも流れてしまう人は、録音、聞き返し、言い直しを小さく習慣にすると、どちらの試験にも使える基礎になります。

よくある質問

IELTSとTOEFLのSpeakingはどちらが簡単ですか?

人によります。面接官との会話で反応がある方が話しやすい人はIELTS、PC録音で決まったタスクに集中したい人はTOEFLが合いやすいです。出願先の要件を確認したうえで、両方の形式を短く試すのが現実的です。

2026年以降のTOEFL Speakingは何が変わりましたか?

ETS公式の案内では、2026年1月21日以降の更新後、SpeakingはListen and RepeatとTake an Interviewが中心として示されています。古いIndependent / Integrated中心の対策記事も残っているため、受験前は公式情報を確認してください。

IELTS Speakingは面接官と直接話すのが苦手でも選べますか?

選べます。ただし、緊張しやすい人は、最初から模擬面接ばかりにせず、一人で答えを録音して答え始めの型を作ると入りやすいです。慣れてから人に聞いてもらう順番でも問題ありません。

TOEFL Speakingは録音が苦手だと不利ですか?

録音に慣れていないと、最初は不自然に感じます。ただ、スマホで短い回答を録り、聞き返して、同じ質問でもう一度話す練習をすると慣れやすいです。苦手かどうかは1週間ほど試してから判断するとよいです。

IELTSとTOEFLの練習を同時に進めてもいいですか?

最初の比較期間なら同時に試してもよいです。ただ、本番を決めた後は、形式に合わせて練習を絞った方が効率的です。IELTSなら面接と2分スピーチ、TOEFLならリピートと短答録音を優先します。

オンライン英会話はIELTSとTOEFLのどちらに向いていますか?

どちらにも使えます。IELTSでは面接官役をしてもらいやすく、TOEFLでは録音した回答の改善点を聞く使い方ができます。月額や予約のしやすさだけでなく、試験形式に合わせて依頼できるかを見てください。

迷ったら最初に何をすればいいですか?

IELTS Part 2風に2分話す録音と、TOEFL Interview風に短く答える録音を1本ずつ作ってください。聞き返したときに、どちらの方が直す点を見つけやすいかを見ると、次の練習が決めやすくなります。

迷ったら、形式への相性と出願条件を分けて見る

IELTSとTOEFLのスピーキングの違いは、面接型か録音型かに集約できます。IELTSは会話の流れで話す力、TOEFLは短いタスクを録音に残す力が出やすいです。

ただし、最終的には出願先の要件、必要スコア、受験できる日程、試験全体の得意不得意も合わせて判断します。Speakingだけで決め切らない方が安全です。

今日できる一歩は、IELTS風に2分話す録音と、TOEFL風に短く答える録音を作ることです。どちらで止まりやすいか、どちらなら聞き返して直しやすいかを見てから、練習計画を決めてください。

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