TOEFL・IELTS対策にオンライン英会話を使うなら、最初に見るべきなのは「どのサービスが有名か」ではなく、試験形式に合った練習ができるかです。
TOEFLは、限られた時間で考えを組み立て、画面に向かって話す練習が重要になります。IELTSは、試験官とのやり取りの中で、短く答えたり、話を広げたりする練習が中心です。
この記事では、2026年5月時点で確認した公式情報、既存のTOEFL・IELTS関連記事、オンライン英会話の料金・予約条件をもとに、試験対策に使いやすい選び方を整理します。
TOEFL・IELTS対策のオンライン英会話は、試験形式から選ぶ
TOEFL・IELTS対策でオンライン英会話を探す人は、「試験名を教えられる講師がいるか」だけを見がちです。もちろん講師の試験経験は大切ですが、それだけでは足りません。
本当に見るべきなのは、あなたが伸ばしたい練習がそのレッスンでできるかです。TOEFLなら短時間で答える練習、IELTSなら会話を広げる練習、どちらも録音して聞き返す復習があると伸ばしやすくなります。
この順番で見ると、月額が安いサービスと、試験対策として続けやすいサービスを分けて判断できます。料金だけで選ぶと、予約が取りにくい、試験形式の練習ができない、復習が残らないというズレが起きやすいです。
試験形式そのものを先に整理したい場合は、IELTSとTOEFLのスピーキングの違いも参考になります。この記事では、その違いをオンライン英会話選びに落とし込みます。
こんな経験、ありませんか?
- TOEFLもIELTSも同じ「英語を話す試験」と考えて、練習法が混ざっている。
- オンライン英会話を受けているのに、試験本番の回答時間になると急に言葉が止まる。
- 講師が優しく会話してくれるほど、試験対策になっているのか不安になる。
- 月額の安さで選びたい一方で、添削や予約のしやすさも気になる。
- レッスン後に何を復習すればよいか分からず、受けっぱなしになりやすい。
この悩みは、英語力だけの問題ではありません。オンライン英会話を試験対策に使うときの設計が曖昧だと、たくさん話しても点数につながる感覚が弱くなります。
逆に、試験形式、講師への質問、レッスン前後の録音を決めておくと、一般的なオンライン英会話でも練習の質を上げやすくなります。
この記事でいう「おすすめ」は、すべての人に同じサービスを勧める意味ではありません。今の課題が、発話量なのか、試験形式への慣れなのか、講師からの具体的な指摘なのかで、選ぶ順番が変わります。目標スコアまでの残り期間も合わせて見ます。焦らず現実的に選びます。
TOEFLとIELTSで、オンライン英会話に求める練習は違う
TOEFL Speakingは、画面上の指示を読み、準備時間と回答時間の中で話す力が問われます。2026年の形式変更により細部は確認が必要ですが、「時間内に考えをまとめて声に出す」練習が大事な点は変わりません。
IELTS Speakingは、試験官と対面またはビデオ通話で話す会話形式です。Part 1では短いやり取り、Part 2ではまとまった説明、Part 3では少し抽象的な議論へ広がります。
TOEFLは録音型の練習を作る
レッスン中に話すだけでなく、制限時間を決めて答える、録音して聞く、同じ問題を言い直す流れが向いています。
IELTSは会話の広げ方を見る
講師とのやり取りで、短く答える、理由を足す、質問を聞き返す、話題を深める練習が役立ちます。
同じオンライン英会話でも、TOEFL向けに使う日とIELTS向けに使う日では、講師にお願いする内容を変えたほうが自然です。試験名を伝えるだけでなく、「今日は60秒で答える練習をしたい」「Part 3のように理由を深めたい」と指定します。
比較表:TOEFL・IELTS対策に使いやすいオンライン英会話
ここでは、試験対策の使いやすさ、話す量、講師タイプ、料金の見方を中心に比較します。料金や無料体験は変わるため、申し込み前に各サービスの現在条件を確認してください。
| サービス | 向いている人 | 強み | 月額目安 | 予約のしやすさ | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| QQEnglish | 講師品質とカリキュラム感を重視したい人 | IELTS Speaking系の教材・教師研修を確認しやすい | 月4回など少回数プランから検討しやすい | ポイント制で予約するため計画を立てやすい | たくさん話すにはポイント消費と頻度の設計が必要 |
| NativeCamp | 話す量を増やし、毎日練習したい人 | 回数を増やしやすく、思い立った時に練習しやすい | プレミアムプランは月額7,480円税込が目安 | 今すぐレッスンは取りやすいが予約はコイン制 | 試験経験のある講師を自分で探す必要がある |
| DMM英会話 | 教材の幅と毎日の会話練習を両立したい人 | 教材が多く、一般会話から試験寄りの話題へ広げやすい | スタンダード毎日1回は月額6,980円前後が目安 | 予約型で予定に合わせやすい | 講師ごとの試験指導経験はプロフィール確認が必要 |
| Cambly | ネイティブ講師と自然な会話を増やしたい人 | IELTS面接のやり取りや発音の自然さを確認しやすい | 受講時間・頻度・プランで変動 | 講師を選びやすい一方、人気講師は予定調整が必要 | TOEFLの時間制回答は自分で課題設定したい |
| Preply | TOEFL・IELTS経験講師を個別に探したい人 | 試験名、国、単価、専門性で講師を絞り込みやすい | 講師単価と受講頻度で変動 | 相性の良い講師を見つけると継続しやすい | 講師選びに時間がかかることがある |
| italki | 試験対策と会話練習を講師単位で調整したい人 | 専門講師・コミュニティ講師を目的別に選べる | 講師単価制で大きく変動 | お気に入り講師を固定できると復習が続く | カリキュラムは講師と相談して作る必要がある |
| Kimini英会話 | 基礎から順番に戻したい人 | 学習コースに沿って進めやすい | プランにより変動 | 予約して進める形で習慣化しやすい | TOEFL・IELTS専門対策は別途確認したい |
迷ったら、まずQQEnglishで試験寄りの教材と講師フィードバックを確認し、話す量を増やしたい日はNativeCampを検討する、という分け方が現実的です。
TOEFL向けなら「時間内に組み立てて話す」練習を優先する
TOEFL対策でオンライン英会話を使うなら、会話が盛り上がるかより、時間内に答える練習ができるかを見ます。講師と楽しく話せても、準備時間と回答時間を切らないままだと本番の負荷とは違います。
問題を短く出してもらう
講師に質問を一つ出してもらい、準備時間を決めて答えます。長い雑談より、短い反復を増やします。
構成を一つだけ直す
結論、理由、例の順番が崩れていないかを見ます。文法を全部直すより、まず話の骨格を整えます。
同じ問題で再回答する
指摘を聞いて終わりにせず、同じ質問をもう一度話します。ここで改善が残ります。
TOEFLで言葉が止まりやすい人は、TOEFL Speakingで言葉が出ない原因を先に読むと、オンライン英会話で何を頼むべきか見えやすくなります。
講師を選ぶときは、TOEFLの受験経験や指導経験だけでなく、短い回答に対して構成の指摘をくれるかを見ます。発音だけのコメントで終わる場合は、次回から「内容の順番も見てください」と伝えると使いやすくなります。
IELTS向けなら「対面で会話を広げる」練習を優先する
IELTS Speakingでは、試験官との会話の中で、短く答える力と話を広げる力の両方が必要です。オンライン英会話を使うなら、Part 1、Part 2、Part 3の練習を分けて依頼すると効果が見えやすくなります。
Part 1
短く答えて理由を一つ足します。長い模範回答より、自然な返し方を練習します。
Part 2
1分メモから2分話す練習をします。講師には話の順番と不足した具体例を見てもらいます。
Part 3
理由、反対側の見方、自分の結論を話します。会話を深める練習に向いています。
IELTS対策では、Camblyのように会話経験を増やしやすいサービスや、PreplyでIELTS経験講師を探す方法が候補になります。もっと基礎から順番に進めたい人は、Kimini英会話のようなコース型も比較対象です。
IELTS Speakingでオンライン英会話を使う詳しい考え方は、IELTS Speaking対策にオンライン英会話は使える?で整理しています。このページでは、より広くTOEFLも含めて選び方を見ています。
料金だけで選ぶ前に、月額と受講頻度を分けて考える
オンライン英会話の料金を見るときは、月額だけでなく、週に何回受けるのか、1回あたり何を練習するのかを分けて考えます。月額が安く見えても、試験対策の講師が少ない、予約に追加費用がかかる、復習が残らない場合があります。
| 受講頻度 | 向いている使い方 | 月額を見る時の注意 | おすすめしやすいタイプ |
|---|---|---|---|
| 週1回 | 専門講師に回答を見てもらう | 講師単価が高くても目的が明確なら使いやすい | Preply、italki |
| 週2〜3回 | 試験形式と会話練習を混ぜる | 予約の取りやすさと講師固定のしやすさを見る | QQEnglish、DMM英会話 |
| 毎日近く | 発話量を増やして止まり方を減らす | 試験対策の質は自分で設計する必要がある | NativeCamp、DMM英会話 |
たとえば月額7,000円台で毎日近く話せるサービスは、発話量を増やすには使いやすいです。一方、TOEFLやIELTSの回答を細かく直したいなら、週1回でも試験経験のある講師を選ぶほうが合う場合があります。
先月の自分を基準にすると、選び方が現実的になります。先月ほとんど英語を声に出していなかったなら、話す量を増やすプランが合います。先月すでに毎日話していたなら、専門フィードバックのある講師に予算を回す価値があります。
試験対策講師には、見てほしい点を短く伝える
オンライン英会話を試験対策に変えるには、講師への依頼文も大切です。試験名だけを伝えると、講師側はフリートーク、発音、語彙、構成のどこを見ればよいか判断しにくくなります。
| 目的 | 講師への伝え方 | レッスン後に見ること |
|---|---|---|
| TOEFLの回答構成 | 60秒で答えるので、結論・理由・例の順番を見てください。 | 最初の一文が質問に答えていたか。 |
| IELTS Part 2 | 2分話すので、話の流れと具体例の足りない部分を見てください。 | 同じ話題をメモ少なめでもう一度話せるか。 |
| 発音と聞き取りやすさ | 発音全体ではなく、聞き返された単語と文の区切りを教えてください。 | 録音で同じ単語が聞き取りやすくなったか。 |
依頼文は長くしなくて大丈夫です。今日の目的を一つだけ決めると、講師の指摘も絞られます。たとえば「今日は語彙ではなく構成を見てください」と伝えるだけでも、レッスン後に直す場所が見えやすくなります。
毎回同じ評価軸で見る
1回目は構成、2回目は語彙、3回目は発音というように毎回見る軸を変えすぎると、変化を追いにくくなります。まず2週間は同じ軸で録音を比べると、先月の自分との差が見えやすいです。
無料体験では、講師の試験経験とフィードバックの具体性を見る
無料体験や初回レッスンでは、英語が話しやすかったかだけで判断しないほうがよいです。TOEFL・IELTS対策では、講師がどこまで具体的に直してくれるかが大きな差になります。
- TOEFLまたはIELTSの指導経験があるか。
- 回答の構成、語彙、発音のどこを直してくれるか。
- レッスン録音や復習用メモを残せるか。
- 同じ講師を継続予約しやすいか。
- 月額、予約、追加オプションの条件が理解しやすいか。
体験レッスンでは、講師に「試験対策をしたいです」とだけ伝えるより、「今日はIELTS Part 2の2分回答を見てください」「TOEFLのように60秒で答えたいです」と頼むほうが判断しやすくなります。
受けっぱなしにしないレッスン前後の使い方
TOEFL・IELTS対策でオンライン英会話を使うなら、レッスン前後の復習まで決めておくと効果が残りやすいです。レッスン中に直された表現は、その場では納得しても、翌日には流れてしまうことがあります。
おすすめは、レッスン前に同じ問題を一度録音しておくことです。自分だけで答えた録音があると、講師の指摘を聞いたあとに何が変わったか比較できます。
レッスン後は、指摘を全部ノートにまとめる必要はありません。最初の一文、理由の順番、言い換え表現など、一つだけ選んで同じ問題を再録音します。
録音の聞き返し方は、TOEFL Speakingの録音練習と英語を録音して聞き返す練習で詳しく扱っています。点数を予想するためではなく、止まり方を見つけるために録音を使います。
SayBackは、英語を録音して聞き返し、言い直す練習を支えるアプリとして開発中です。オンライン英会話の前後に自分の声を残す考え方とは相性がよく、オンライン英会話とSayBackの使い方でも流れを整理しています。
こんな選び方は避けたい
TOEFL・IELTS対策のオンライン英会話選びで失敗しやすいのは、サービスの良し悪し以前に、目的と使い方がずれているケースです。以下に当てはまる場合は、選び方を少し変えるだけで続けやすくなります。
月額の安さだけで選ぶ
安く続けられることは大切です。ただ、試験対策では予約、講師経験、復習のしやすさも合わせて見ます。
ネイティブ講師だけで選ぶ
発音や自然な表現は学びやすい一方、試験の構成指導が得意かは別です。試験経験を確認します。
レッスン数だけを増やす
たくさん話しても、同じ間違いをそのままにすると伸びが見えにくいです。再録音の時間を作ります。
TOEFLとIELTSを混ぜる
どちらもSpeakingですが、練習の重心は違います。今日はどちらの形式で練習するかを決めます。
この失敗パターンを避けるには、無料体験の時点で「このサービスを何に使うか」を決めておくことです。発話量、試験経験、添削、予約、復習のうち、今の自分に足りないものを一つ選びます。
目的別のおすすめ
ここからは、目的別に選び方を整理します。サービス名だけで決めず、今の課題に近いものから見てください。
TOEFL Speakingの回答時間に慣れたい
DMM英会話やNativeCampで短い回答練習を増やし、構成添削が必要なら講師選び型サービスを足します。
英語を話す習慣から戻したい
Kimini英会話のように順番に進めるサービスや、毎日話しやすいサービスから始めると、試験対策前の土台を作りやすいです。
どれか一つに絞れない場合は、試験対策講師を週1回、発話量を増やすレッスンを週2〜3回、という分け方もあります。両方を同じサービスで完結させるより、目的ごとに使い分けたほうが合う人もいます。
予算が限られる場合は、最初から複数サービスを契約しなくても大丈夫です。まず1つのサービスで2週間試し、録音を聞いて「最初の一文が速く出るようになったか」「講師の指摘を次の回答に入れられたか」を見ます。
その結果、話す量は増えたが試験形式の指摘が足りないと感じたら、次に専門講師を探します。逆に、専門講師のレッスンが重く感じるなら、毎日短く話せるサービスで口を慣らす期間を作ります。
迷ったときは、試験対策と話す練習を分けて考える
TOEFL・IELTS対策では、試験対策そのものと、英語を口から出す練習を分けると判断しやすくなります。試験対策は、形式、採点観点、時間配分を見る練習です。話す練習は、声に出す量、止まる場所、言い直しの回数を増やす練習です。
- IELTS Speaking 6.5から伸ばすには?:IELTSで伸び悩む原因を整理したい人向け。
- 英語試験のスピーキングで沈黙してしまう人へ:本番で止まる悩みを先にほどきたい人向け。
- オンライン英会話の復習方法:レッスン後に言えなかった一言を残したい人向け。
- オンライン英会話おすすめ比較:試験以外の目的も含めて広く比べたい人向け。
- オンライン英会話で話せるようになる人・ならない人:受けっぱなしを変えたい人向け。
TOEFL・IELTS対策の入口は、試験名に合う講師探しです。ただ、伸びを感じるには、レッスン外で自分の声を聞き返し、同じ問題をもう一度話す時間も必要になります。
よくある質問
TOEFL・IELTS対策はオンライン英会話だけで足りますか?
Speakingの場数を増やすには役立ちます。ただし、スコア診断、Writing添削、Reading/Listeningまで含めるなら、専門教材や試験対策コースも合わせて考えたほうが安全です。オンライン英会話は、話す練習の一部として使うのが現実的です。
TOEFLとIELTSを同じ講師で練習してもよいですか?
講師が両方の形式を理解していれば可能です。ただし、レッスンごとにどちらの形式で練習するかを分けてください。TOEFLは時間内回答、IELTSは会話の広げ方を中心にします。
ネイティブ講師のほうが試験対策に向いていますか?
発音や自然な表現を見てもらいやすい利点はあります。一方で、試験対策では採点観点や回答構成を見られるかも大切です。ネイティブかどうかだけでなく、試験経験とフィードバックの具体性を確認します。
毎日レッスンを受けたほうが伸びますか?
話す量が少ない人には、毎日近く話す練習は役立ちます。ただ、受けっぱなしになると同じ弱点が残ります。毎日受けるなら、レッスン前に1問録音し、レッスン後に同じ問題を再録音する流れを作ります。
料金はどのくらい見ておけばいいですか?
毎日型のオンライン英会話は月額数千円台から検討しやすく、講師選び型は講師単価と受講頻度で大きく変わります。2026年5月時点でも価格やキャンペーンは変動するため、最終条件は公式ページで確認してください。
IELTSだけならどのサービスから見るとよいですか?
IELTS Speakingの教材やフィードバックを確認したいならQQEnglish、会話量や自然なやり取りを増やしたいならCambly、試験経験講師を個別に探したいならPreplyやitalkiが候補になります。
TOEFLだけならどのサービスから見るとよいですか?
短時間回答の反復を増やしたいなら、予約や毎日練習を組みやすいDMM英会話やNativeCampを候補にできます。構成や採点観点まで細かく見てもらいたい場合は、TOEFL経験講師を個別に探す選択肢もあります。
無料体験では何を準備すればいいですか?
試験名、目標スコア、苦手なPart、見てほしい点を短くメモしておきます。可能なら、レッスン前に同じ問題へ自分で答えた録音を残しておくと、講師の指摘を受けた後の変化が分かりやすくなります。
最後に
TOEFL・IELTS対策にオンライン英会話を使うなら、サービス名のランキングより、試験形式に合う練習ができるかを見ます。TOEFLなら時間内に組み立てて話す練習、IELTSなら対面で会話を広げる練習です。
そのうえで、講師の試験経験、フィードバックの具体性、予約の続けやすさ、月額と受講頻度を比べます。レッスン前後に録音を入れると、ただ話して終わる状態から、次の回答を少し良くする練習へ変えやすくなります。
