留学中、悔しくて泣いた。だから私はSayBackを作った|英語を録音して聞き返すアプリ開発の理由

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SayBack 開発ストーリー

留学中、誰もが悔しい思いをする。私もそうでした。

クラスメイトが軽やかに議論を交わす横で、自分だけが何も言えない。意見はある。考えもある。でも、英語にならない。口から出てこない。

ディスカッションが終わった後、寮の自分の部屋に戻って、悔しさで涙がこぼれた夜が何度もありました。

「あらかじめ、あの表現を勉強しておけばよかった」
「もっと、口に出して練習しておけばよかった」

その後悔が、SayBackというアプリを作ろうと決めた原点です。

このページでは、私がなぜSayBackを開発しているのか、そしてSayBackがどんな思想で作られているのかを、開発者本人として正直にお伝えします。

少しだけ、私の話に付き合ってください。

留学先で味わった「悔しさ」が原点

私は社会人になってから海外留学を経験しました。日本では英語の読み書きはそれなりにできて、テストの点数も悪くなかった。だから、なんとかなると思っていました。

でも、現地に着いた瞬間、その自信は粉々に砕けました。

授業中、先生がよく使う表現が分からない

授業で先生が使う表現は、教科書には載っていないものばかりでした。

Can I have your attention, please? のような定型句から始まり、Could you elaborate on that?How does this relate to what we discussed earlier? といった、テストではあまり出会わなかった「教室英語」が毎日のように飛び交います。

最初は、先生が何を言っているか、それすら分からなかった。質問されているのに、何を聞かれているか分からない。かなり惨めな状況でした。

「TOEICで点数を取っただけじゃ、教室の中で生き残れない」

これが、私が留学初期に学んだ、最も痛烈な教訓でした。

質問したいのに、質問の仕方が分からない

授業で分からないことがあって、質問したい。でも、英語でどう質問していいか分からない。

I have a question. だけでは足りない。I’m not sure I understand the part about…Could you give me an example of…?Just to clarify, are you saying that…?

こういう「議論を深める質問の仕方」を、私はきちんと練習してきませんでした。

結局、質問できないまま授業が終わる。理解が深まらないまま、次の授業へ進む。この悪循環が、留学初期の私を消耗させました。

ディスカッションに参加できない自己嫌悪

最もつらかったのは、グループディスカッションでした。

クラスメイトたちは活発に意見を交わす。I see your point, but…I’d like to build on what she said…Let me play devil’s advocate here…

こういう「議論を回す表現」を、彼らは自然に使いこなしていました。

私は、頭の中に意見はある。日本語なら話せる。でも、それを英語に変換しているうちに、議論はどんどん先に進んでいく。

結局、何も言えずに終わるディスカッション。

「あ、また何も言えなかった」
「私、ここにいる意味あるのかな」

そんな自己嫌悪が、毎日のように積もっていきました。

意見が異なる時、上手く反論できない

特に苦しかったのが、意見が異なる時の議論です。

ただ I disagree. と言うだけでは、議論になりません。

I see what you’re saying, but I think there’s another way to look at this.
That’s an interesting point, but I’d have to respectfully disagree because…

英語には、相手を尊重しながら反論する表現があります。

これを知らなかった私は、いつも単純な I think… で終わってしまい、議論の場で自分の考えを十分に伝えられませんでした。

こうした「テスト対策では学べない英語」が、留学中の私を苦しめ続けました。

留学先で気づいた、日本人共通の壁

これは、私一人の問題ではありませんでした。

留学先で出会った日本人の多くが、同じ壁にぶつかっていました。読み書きはできる。文法も知っている。語彙力もある。でも、口から出てこない。

ある日本人の友人は、留学してしばらく経っても How are you?I’m fine, thank you. 以外の返答ができないと話していました。

別の友人は、議論で発言できないストレスで、授業に行くのが怖くなったと話していました。

日本人は読み書きが得意な人が多い。一方で、「話すこと」が圧倒的に苦手になりやすい。

この問題の根本は何か。私は留学中、毎日考え続けました。

そして、ある仮説にたどり着きました。

アウトプット量が、決定的に足りていない。

日本の英語学習は、インプットに偏りがちです。文法を学ぶ。単語を覚える。長文を読む。リスニングをする。これらはもちろん大切です。

でも、英語を話せるようになるためには、アウトプットが必要です。それも、かなりの量のアウトプットが必要です。

ネイティブの子どもたちは、文法を体系的に学ぶ前から、何千回、何万回と英語を口に出しています。間違えて、訂正されて、また話す。その繰り返しで、英語が身体に染み込んでいきます。

日本人に決定的に足りないのは、この「アウトプットの絶対量」ではないか。

そして、もう一つ大事な気づきがありました。

アウトプットしても、自分の英語を客観的に聞かなければ、改善されにくい。

これが、SayBackの核となる発見でした。

なぜ「録音して聞き返す」ことが重要なのか

私は留学中、自分の英語を録音して聞き返す練習をしていました。

これが、想像以上に効きました。

自分の英語を客観的に聞くと、現在地が分かる

録音して聞き返すことが効果的な理由はシンプルです。

自分の英語を客観的に聞いて初めて、「あ、自分はこんな発音をしていたのか」「ここの文法、間違っている」「リズムが日本語っぽい」と気づけるからです。

頭の中で「自分はちゃんと話せている」と思っていても、録音した自分の声を聞くと、全然違う。これは、誰もが経験するショックです。

でも、このショックこそが、上達への第一歩です。

自分の英語の現在地を正確に知らなければ、改善のしようがありません。録音して聞き返すことは、英語学習における「鏡」のような役割を果たします。

AIの発音判定より、自分で違和感に気づく力を育てたい

発音矯正アプリで、AIに発音を判定してもらう。これも一つの方法です。

ただ、私が大切だと思っているのは、自分自身で自分の声を聞いて、自分自身で違和感に気づき、自分自身で修正することです。

AIの判定は、答えを与えてくれます。でも、自分で気づく力は、自分で聞いて、自分で直す中で鍛えられていきます。

英語学習において大切な能力の一つは、「自分の英語と相手の英語の違いを、自分で認識して、修正していく力」だと思っています。

自分の声を聞く。違和感を覚える。修正する。また録音する。聞き返す。違和感がまだあったら、修正する。

この繰り返しが、英語を話せるようになるためのかなり本質的な練習だと、私は本気で信じています。

自己モニタリングの力を育てる

第二言語習得の考え方でも、自分の発話を自分で確認し、必要に応じて修正していく力は重要だと考えられています。

多くの英語学習教材は、「正しい英語をインプットする」ことに焦点を当てています。

もちろん、それも大切です。ただ、本当に話せるようになりたいなら、「自分の英語を自分で監視し、修正する」プロセスも避けて通れません。

そのために最もシンプルで効果的な方法が、録音して聞き返すこと。

これが、SayBackの根本思想です。

「録音して聞き返す」の壁:めんどくさい、恥ずかしい

ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。

「それなら、スマホの標準録音アプリで録音すればいいんじゃないの?」

その通りです。実際、私もそうやって練習していました。

でも、これが想像以上にめんどくさいんです。

スマホの標準録音アプリは、英語学習には地味に使いにくい

スマホの標準録音アプリで英語学習をやろうとすると、こんなストレスが発生します。

  • 録音ファイルがどんどん溜まり、どれがどれだか分からなくなる
  • 聞き返したい場所にすぐ戻れない
  • お手本の音と自分の音を比較しにくい
  • 進捗管理ができない
  • ファイル容量が膨れ上がる

数日続けると、もうカオスです。

「あの時の録音、どこ?」
「これ、どのお題の練習だっけ?」

そうなってくると、聞き返す気力もなくなっていきます。

自分の声を聞くのが恥ずかしい

そして、最大の壁は、自分の声を聞く恥ずかしさです。

自分の英語の声を聞くのは、本当に恥ずかしい。

「うわ、何この発音」
「カタカナ英語すぎる」
「文法めちゃくちゃ」

聞いていて、つらくなることがあります。

しかも、それを聞き返すために、わざわざ録音ファイルを開いて、再生ボタンを押して、最初から最後まで聞き直す。

この作業を毎日続けるのは、想像以上にメンタルにきます。

やった方がいいのは分かっている。でも、めんどくさい。恥ずかしい。だから続かない。

これが、多くの英語学習者が直面する現実だと思います。

そして、これを解決するために、私はSayBackを作っています。

SayBackは「自分の声を聞く」のハードルを最小化するアプリ

SayBackの設計思想はシンプルです。

「録音して聞き返す」を、心理的にも操作的にも、徹底的に簡単にする。

派手な機能を山ほど詰め込むのではなく、「録音して聞き返す」というシンプルなプロセスを、誰もが続けられる形にすることにこだわっています。

こだわり1:音に集中できるシンプルなUI

ごちゃごちゃした画面は作りません。

「録音する」「聞き返す」「お手本と比べる」

この流れを、できるだけ短いステップで実現できるシンプルな操作性を目指しています。

英語学習に集中したいのに、アプリの使い方で迷うのは本末転倒です。SayBackは、感覚的に操作できることを大切にしています。

こだわり2:録音ファイルが散らからない

教材ごと、お題ごとに録音が整理される設計にします。

「あの時の練習、どこ?」が起こらない。

聞き返したい録音にすぐアクセスできる、英語学習向けの録音管理を目指しています。

こだわり3:進捗管理機能

何回録音したか。どのくらい練習したか。どんな教材をどれだけ練習したか。

こうした練習量が見えると、学習の継続に役立ちます。

「毎日10分続けたら、これだけ練習量が積み上がった」と実感できる仕組みを作りたいと考えています。

こだわり4:実戦的な教材を内蔵

これがSayBackの大きな差別化ポイントです。

私自身がIELTS、TOEFL、留学を経験した立場から、実際に困った場面に役立つ教材を作っています。

たとえば、次のような表現です。

  • 授業中によく使われる先生の表現
  • 質問したい時に使える表現
  • スモールトークで使える表現
  • ディスカッションに参加する時の表現
  • 意見が異なる時に上手く議論する表現
  • スーパー、銀行、病院など日常生活で必要な表現

留学が決まった人、留学中の人、海外赴任が決まった人、ビジネスで英語を使う人。

「あらかじめ準備しておけば、もっと話せたのに」

その後悔を減らしたい。

これが、SayBackの教材設計の哲学です。

こだわり5:シャドーイング・リピーティングに最適化

英語学習でよく使われる練習法に、シャドーイングとリピーティングがあります。

シャドーイングは、お手本を聞きながら少し遅れて声に出す練習。リピーティングは、お手本を聞いた後に、自分で声に出す練習です。

SayBackは、この2つの練習法に使いやすいインターフェースを目指しています。

特に、SayBackが大切にしているのはリピーティングです。

お手本を聞く。自分で録音する。聞き比べる。もう一度言い直す。

この一連の流れを、できるだけ効率よく回せるように設計しています。

SayBackで実現したい変化

SayBackを使った人に、私が届けたい変化は3つあります。

変化1:自分の英語が聞き取れるようになる

自分の英語を録音して聞き返し続けると、英語の音に対する感度が少しずつ上がっていきます。

自分の英語の音を意識して聞くから、相手の英語の音にも意識が向く。

リスニング力は、ただ聞くだけでなく、スピーキング練習によっても伸びる。これは私自身が留学中に強く感じたことです。

変化2:発音が改善され、話す脳と筋肉が鍛えられる

英語の発音は、舌の使い方、口の形、呼吸の使い方など、日本語とは違う筋肉の動かし方を必要とします。

SayBackで毎日録音して聞き返すと、「この音が違うな」「ここのリズムが日本語っぽいな」と気づきやすくなります。

そして、それを修正していくうちに、英語の発音が身体に少しずつ染み込んでいきます。

変化3:議論や即興の会話で、言葉が出てくるようになる

留学中に困る場面、ビジネスで困る場面を想定した実戦的な教材を反復することで、「あの時、こう言えばよかった」が「これは口に出せる」に変わっていきます。

特に、議論や即興の会話では、考える時間がほとんどありません。

だからこそ、考えなくても口から出てくる表現を、たくさんストックしておく必要があります。

SayBackは、この「使える表現のストック」を、リピーティングと録音の反復で脳と身体に染み込ませるための補助ツールです。

他のアプリとの違い:競合ではなく、補助教材として共存できる

SayBackについてよく聞かれる質問の一つが、「ELSAやスピフル、シャドテンとどう違うの?」というものです。

これらのアプリは、それぞれ素晴らしいサービスです。ELSAは発音矯正のAI判定に強みがあり、シャドテンはシャドーイングに特化したコーチング型、スピフルは英作文と組み合わせたスピーキング練習が特徴です。

それぞれに、強みがあります。

SayBackは、これらと競合するというより、共存できる位置づけだと考えています。

SayBackは、自分の声を聞いて、自分で修正するという、最もシンプルで本質的な練習をサポートするアプリです。

他のアプリで学んだ表現を、SayBackで録音して聞き返し、自分のものにする。そんな使い方もできます。

英語学習は、一つのアプリだけで完結しません。複数のツールを組み合わせて、自分なりの学習スタイルを作るのが現実的です。

SayBackは、その中で「録音 → 聞き返し → 修正」の役割を担う、補助教材として活躍することを目指しています。

SayBackが目指すビジョン

最後に、少しだけ大きな話をさせてください。

私がSayBackを作っている本当の理由は、単なる「英語学習アプリを作りたい」ではありません。

英語力を上げて、日本人が世界でより活躍できるようにしたい。

これが、私の本当の願いです。

日本人には、丁寧に積み上げる力があります。技術力もある。文化も豊かです。世界に伝える価値のあるものを、たくさん持っています。

でも、英語が話せないことで、その強みが世界に届きにくい。日本人が世界の議論の場で発言できないことで、日本の価値が伝わりきらない。

私自身、留学中に何度も思いました。

「日本人として、もっと意見を言いたい。でも、英語が出てこない」

この壁を、テクノロジーで少しでも低くしたい。

日本人が、世界の舞台で堂々と議論できる。堂々と意見を言える。堂々と自分を表現できる。

そんな世界を、SayBackから作っていきたい。

ぶっ飛んでいるかもしれません。でも、私は本気でこれを信じています。

その第一歩が、自分の英語を録音して、聞き返して、修正するというシンプルな習慣です。

SayBackは現在開発中。事前登録受付中です

SayBackは、現在開発中のアプリです。まずはiOSから先行して提供する予定です。

「英語学習を本気で変えたい」という方は、ぜひ事前登録リストにご登録ください。リリース時にいち早くお知らせし、初期ユーザー向けの情報もお届けする予定です。

事前登録は無料です。

事前登録はこちら

メールアドレスを登録すると、SayBackの開発進捗やリリース情報をお届けします。

開発への要望・意見も歓迎します

SayBackは、英語学習者の声を反映しながら作っていきたいアプリです。

  • こんな機能があったら嬉しい
  • こんな教材があったら使いたい
  • こんな悩みを解決してほしい

そんな声を、ぜひお聞かせください。あなたの声が、SayBackをもっと良いアプリにしていきます。

開発への要望・意見はこちら

機能要望、教材アイデア、英語学習で困っていることなど、自由に送ってください。

最後に、もう一度伝えたいこと

留学中、悔しくて泣いた夜が、何度もありました。

「あの時、あの表現を勉強しておけばよかった」
「あの時、もっと口に出して練習しておけばよかった」

その後悔を、もう誰にもしてほしくない。

英語が話せないことで、自分の価値が伝わらない。意見が言えない。議論に入れない。

そんな悔しさを、テクノロジーで少しでも解決したい。

SayBackは、そのために生まれます。

英語学習に挑戦するすべての人の、心強い味方になれるように。日本人が世界の舞台で堂々と活躍できる日のために。

私は、SayBackを作り続けます。

そして、その先には、英語で世界と渡り合う、新しい日本人の姿があると、本気で信じています。

一緒に、変えていきませんか。

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