英検5級のリスニングは約20分で、3つのパートから合計25問が出題され、音声はいずれも2回流れます。家庭で練習するときは、まず英検公式が公開している過去問を使い、本番と同じ問題冊子や音源で出題の流れを確かめると整理しやすくなります。公式ページでは、過去1年・3回分の問題冊子、リスニング原稿、Part1〜3の音源、解答が公開されています。
練習では、正解・不正解だけを見るのではなく、どのパートで聞き取りにくかったのかを確認し、必要に応じて原稿や解答を使って聞き直します。英検5級はおよそ中学初級程度で、リスニングでは初歩的な語句や文を理解する力が問われます。ただし、級認定はリーディングとリスニングを合わせたCSEスコアで判定され、スコアは各回の答案採点後に統計的手法で算出されるため、「25問中何問なら合格」と正答数だけで決めることはできません。
公式過去問を一通り使ったあと、問題量を増やしたい場合は無料アプリを補助として使う方法もあります。たとえば「英検リスニングマスター 5級4級」は、ストア掲載上、5級・4級の10回分相当550問を無料で提供していますが、英検協会の承認・推奨を受けた教材ではありません。アプリの提供状況や端末との互換性、プライバシー条件は利用時点で確認し、公式過去問とは役割を分けて使うとよいでしょう。
英検5級リスニング練習は公式過去問から始める
英検5級のリスニング練習を始めるときは、まず英検公式の5級過去問ページで、実際の出題形式と今の聞き取りの状態を確認すると整理しやすくなります。5級はおよそ中学初級程度で、公式ページには過去1年・3回分の問題冊子、リスニング原稿、Part1〜3の音源、解答が公開されており、2026年度第1回の問題も掲載されています。
初めて取り組むときは、正答数だけを見る必要はありません。問題文や選択肢をどのように読むのか、音声が2回流れる中でいつ答えを選ぶのか、どのパートで迷ったのかも確認します。聞き取れなかった問題は、解答だけで終わらせず、リスニング原稿と音源を照らし合わせると、単語を知らなかったのか、知っている表現を音として捉えられなかったのかを見分けやすくなります。
一般の問題集や非公式の無料アプリは、公式過去問で苦手な部分が見えてから、問題量を増やしたり特定の形式を練習したりする補助として使えます。過去問を何回解くか、どのくらいの時間をかけるか、何%正解すればよいかを一律に決めるのではなく、受検者の理解度や負担を見ながら調整するほうが現実的です。過去問の問題文やリスニング原稿には著作権があるため、この記事には転載せず、実際の問題は公式ページで確認してください。
英検5級リスニングは3パート合計25問
英検5級のリスニングは約20分で、3つのパートから合計25問が出題されます。すべての問題で音声は2回放送されますが、答え方はパートごとに異なります。会話への応答を選ぶ問題、会話の内容を理解して答える問題、短文とイラストを結びつける問題に分かれているため、それぞれ何を聞く問題なのかを先に知っておくと練習しやすくなります。
| パート | 問題数 | 何をするか | 選択肢・補助 |
|---|---|---|---|
| 第1部 会話の応答文選択 | 10問 | 会話を聞き、最後の発話に対する最も適切な応答を選ぶ | 補助イラスト付き。3肢で、選択肢は読み上げられる |
| 第2部 会話の内容一致選択 | 5問 | 会話を聞き、その内容に関する質問に答える | 4肢で、選択肢は問題冊子に印刷されている |
| 第3部 イラストの内容一致選択 | 10問 | 短文を聞き、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ | 3肢で、選択肢は読み上げられる |
同じリスニングでも、第1部は応答、第2部は会話内容、第3部は短文とイラストの一致を見るため、練習後は「何問正解したか」だけでなく、どの形式で迷ったのかを分けて確認すると、次に見直す内容を決めやすくなります。
無料で使える2つの練習先を役割で分ける
英検5級のリスニングを無料で練習するなら、本番形式を確認するための英検公式過去問と、問題量を補うための非公式アプリを分けて考えると使い方が整理しやすくなります。どちらか一方だけで合格や満点が保証されるものではなく、まず公式過去問で試験の形を確認し、必要に応じてアプリを補助に使います。
| 練習先 | 主な内容 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 英検公式の5級過去問 | 過去1年・3回分の問題冊子、リスニング原稿、Part1〜3音源、解答 | 本番の出題形式や現在の聞き取り方を確認する |
| 英検リスニングマスター 5級4級 | ストア掲載上、5級・4級の10回分相当550問を完全無料で提供 | 公式過去問を確認したあとに問題量を補う |
英検公式の5級過去問ページでは、過去1年・3回分の問題冊子、リスニング原稿、Part1〜3の音源、解答を利用できます。実際の問題構成や選択肢の見え方、音声を聞いて答える流れを確認できるため、家庭学習でも最初に使う練習先として位置付けやすい教材です。
WAO CORPORATIONの「英検リスニングマスター 5級4級」は、ストア掲載上、5級・4級の10回分相当550問を完全無料で収録し、ステージモード、実戦モード、あやふや問題などの機能が案内されています。ただし、英検協会の承認・推奨・検討を受けたコンテンツではありません。利用前にはApp Storeで提供状況を確認するか、AndroidではGoogle Playで提供状況を確認し、互換性、広告、年齢区分、プライバシー表示、配信地域をその時点のストア画面で保護者が確認します。
役割を分けるなら、公式過去問は本番形式を知るための基準、アプリは追加の問題に触れるための補助と考えられます。アプリの機能や問題数が多いこと自体を学習効果の評価にはせず、公式過去問で見つかった苦手な形式や聞き取りにくい部分に合わせて使い分けるのが自然です。
公式過去問は「解く・確かめる・聞き直す」で使う
公式過去問は、最初から1回分すべてを通して解く必要はありません。まずは1パート、または無理なく取り組める範囲から始め、正誤だけでなく「どこで分からなくなったか」を確かめます。リスニング原稿は答えを覚えるためではなく、聞き取れなかった箇所を音声と照らして確認するために使います。
- 問題冊子と音源を開き、まず1パートまたは無理のない範囲を、リスニング原稿を見ずに解きます。
- 迷った問題番号を残し、選択肢、イラスト、会話の内容など、どこで判断に迷ったのかも簡単に記録します。
- 解答を見て正誤を確認します。間違えた問題だけでなく、正解していても迷った問題は確認対象にします。
- リスニング原稿と音源を照らし合わせ、「単語や表現を知らなかった」「文字で見れば分かるが音では分からなかった」「会話は分かったが質問や選択肢で迷った」のどれに近いかを確かめます。
- 確認が必要な問題だけ、原稿を閉じてもう一度聞きます。聞き取れなかった部分がどこだったのかを意識して聞き直します。
試験が近づいた段階で、約20分のリスニング全体を通して流れを確認する方法もありますが、行う回数や時期を一律に決める必要はありません。また、ディクテーション、シャドーイング、オーバーラッピングなどを全員が取り入れる必要もありません。まずは公式過去問を使って迷い方を分け、必要な問題だけ聞き直す形にすると、次に何を練習するかを判断しやすくなります。
第1部は最後の発話と応答のつながりを確認する
第1部は「会話の応答文選択」で、10問あります。補助イラストを見ながら会話を聞き、最後の発話に対する最も適切な応答を3つの選択肢から選びます。選択肢も音声で読み上げられ、会話と選択肢はいずれも2回放送されます。
練習するときは、イラストから誰がどこで何をしている場面なのかを確認しつつ、最後の発話が質問、依頼、あいさつ、情報提示などのどれに近いかを聞いてみます。これは聞き分けるための一般的な見方であり、実際の問題が必ずこの分類に当てはまるわけではありません。イラストだけで答えを決めず、最後の発話と応答のつながりを確かめます。
間違えた問題や迷った問題は、リスニング原稿で最後の発話と3つの応答候補を照らし合わせます。同じ単語が聞こえたという理由だけで選ぶのではなく、その返答が会話として自然につながっているかを見ると、どこで判断を誤ったのかを確認しやすくなります。
第2部は会話と印刷された選択肢を結び付ける
第2部は「会話の内容一致選択」で、5問あります。会話を聞いたあと、その内容に関する質問に答える形式で、4つの選択肢は問題冊子に印刷されています。音声は2回放送されるため、練習では会話の内容と、紙面にある選択肢を結び付けて考えることになります。
取り組むときは、4つの選択肢がどこで違っているのかを確認します。人物、場所、時間、行動などが違いになっている場合もありますが、すべての問題がこれらを問うわけではありません。選択肢の違いを見たうえで、会話のどの情報が答えの判断に関係しているのかを確かめます。
迷ったときは、「会話の内容は分かったが、質問や選択肢で迷った」のか、「会話そのものを十分に聞き取れなかった」のかを分けてみます。前者なら質問と4つの選択肢の関係を見直し、後者ならリスニング原稿と音源を照らして、聞き取れなかった箇所を確認します。すべての語を聞き取ることだけを目標にしたり、反対にキーワードだけで判断したりせず、問題ごとに必要な情報を確認する練習にするとよいでしょう。
第3部は短文とイラストの動作・状況を照合する
第3部は「イラストの内容一致選択」で、10問あります。短文を聞き、その内容がイラストの動作や状況を表しているものを3つの選択肢から選びます。選択肢は音声で読み上げられ、音声は2回放送されます。
練習するときは、まずイラストに描かれている人物や物、位置、動作などを確認します。ただし、毎回同じ項目が問われるわけではありません。選択肢の短文を聞いたときも、絵に描かれた物の名前が聞こえたという理由だけで選ばず、誰が何をしているのか、どこにいるのかなど、文全体と絵の内容が合っているかを見ます。
間違えた問題や迷った問題は、リスニング原稿で3つの短文を比べ、どの部分が異なっていたのかを確認します。そのうえで音源を聞き直し、文字では分かる表現を音でも区別できるかを確かめます。特定の語順や前置詞、進行形などが必ず出題されると決めつけず、その問題で実際に聞き分ける必要があった部分を確認する形で進めるとよいでしょう。
「何問取れば合格」と正答数だけでは決められない
英検5級では、リーディングとリスニングの一次試験によって級認定の合否が決まります。5級のスピーキングテストは級認定に影響しません。そのため、リスニングだけを見て「25問中何問なら合格」と固定することはできません。
英検CSEスコアと合否判定の公式説明では、合格基準スコアそのものは固定されています。一方、各受検者のCSEスコアは、各回の全答案を採点したあとに統計的手法であるIRTを用いて算出されるため、正答数だけから自分で正確なスコアを計算することはできません。
また、技能ごとに問題数が異なっていても、CSEスコアは技能ごとに均等に配分されます。同じ技能の中では、どの問題でもスコアへの影響は同じです。正答率を現在の試験の固定の合格目安として使ったり、記事独自に安全圏や最低正答数を設定したりするのは避けたほうがよいでしょう。
家庭で過去問を使うときは、正答数を学習記録として残し、「第1部で迷いが多い」「第2部では会話は聞けるが選択肢で迷う」といった苦手の確認に使えます。ただし、その数字はあくまで練習時の記録であり、公式の合否予測とは別のものです。結果を見るときも、正答数だけで合格・不合格を決めつけず、リーディングを含めた試験全体で考えます。
英検5級リスニング練習でよくある質問
公式過去問だけで練習は足りますか?
まずは公式過去問を使い、出題形式と現在苦手なパートを確認します。それだけで足りるかは、現在の理解度や試験までの状況によって異なります。追加の練習が必要なら、非公式アプリや学校・塾の指定教材で問題量を補う方法もありますが、特定の教材だけで合格が保証されるわけではありません。
毎日何分取り組めばよいですか?
全員に共通する時間や頻度はありません。集中して取り組める範囲で、1パートだけ解いたり、前回迷った問題だけ聞き直したりする方法でも構いません。毎日続けることを必須にせず、受検者の負担や理解度に合わせて調整します。
リスニング原稿は最初から見てもよいですか?
現在の聞き取りの状態を確かめたい場合は、まず原稿を見ずに解き、その後で音源と原稿を照らし合わせます。一方、原稿なしで聞く負担が大きい場合は、先に文字と意味を確認してから音声を聞く方法もあります。力試しをするのか、表現や音を確認するのかによって使い分けるとよいでしょう。
「英検リスニングマスター 5級4級」は公式アプリですか?
公式アプリではありません。WAO CORPORATIONが制作したアプリで、ストア上でも英検協会の承認・推奨・検討を受けたコンテンツではないと明記されています。「英検」という名称が含まれていても公式提供とは限らないため、英検公式の過去問とは分けて考えます。
保護者が英語を苦手でも復習を手伝えますか?
問題冊子、解答、リスニング原稿、音源を照らし合わせながら、迷った問題番号と「どこで分からなくなったか」を一緒に整理する形なら手伝えます。保護者が発音や文法をすべて教える必要はありません。問題や英文の解釈に迷う場合は、学校や塾の担当者などに確認する方法もあります。
まとめ|公式過去問を基準に、迷ったパートを補う
英検5級のリスニング練習では、まず英検公式の過去問、音源、リスニング原稿、解答を使い、3つのパートの形式と自分が迷いやすい部分を確認します。第1部は最後の発話への応答、第2部は会話内容と印刷された選択肢、第3部は短文とイラストの一致という違いを分けて復習すると、見直す内容を整理しやすくなります。
無料アプリは、問題量を補う非公式教材として使えますが、英検協会の承認・推奨を受けたものではないことや、互換性、広告、年齢区分、プライバシーなどのストア条件を利用時点で確認します。練習時の正答数は変化や苦手を記録する材料にはなりますが、それだけからCSEスコアや合否を決めることはできません。
教材が合わないと感じたら、無理に同じものを続ける必要はありません。公式過去問を基準にしながら、学校や塾の指定教材、別の補助教材も含め、現在つまずいている部分に合うものを選んで練習を組み立てます。
